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小学生が算数の文章題を解けない理由|語彙力と考える力の関係

りんごの数を考える少年

算数の文章題が苦手な小学生。本当に算数が苦手なのでしょうか?

「うちの子、計算はできるんですけど、文章題になると全然できなくて……」

小学生の保護者の方から、こんなお話を聞くことがあります。

確かに、計算問題はスラスラ解けるのに、文章題になると途端に手が止まってしまう子がいます。

だから保護者の方は、

「うちの子は応用力がないんです」

とおっしゃる。

でもね。

私は、ちょっと違うんじゃないかと思うんです。

本当に、その子は算数が苦手なのでしょうか?

そもそも、問題文の意味がわかっていない

文章題が解けない子に、

「この問題、何を聞いているの?」

と質問してみることがあります。

すると、答えられない。

「じゃあ、この文章はどういう意味?」

と聞いても、やっぱり答えられない。

これでは、計算ができるとかできないとか、それ以前の問題です。

何を聞かれているのかわからないのですから、式の立てようがありません。

ところが、こういう子に文章題をたくさん解かせようとする。

文章題が苦手なんだから、文章題の練習を増やせばいい。

まあ、そう考えるのも無理はありません。

でも、問題文の意味がわからないまま問題を何十問解いたところで、果たしてできるようになるのでしょうか?

私は、そこに大きな疑問を感じています。

学力を支えているのは「言葉の力」

最近、子どもたちを指導していて強く感じることがあります。

それは、語彙力の不足です。

語彙力というと、難しい言葉やことわざ、慣用句をどれだけ知っているか、という話だと思われるかもしれません。

もちろん、それも語彙力の一つです。

でも、私が心配しているのは、もっと根本的なこと。

大人が説明している言葉の意味がわからない。

問題文に書かれていることを理解できない。

自分が考えたことを、自分の言葉で整理できない。

こうしたことが、学習のさまざまな場面で起きているのです。

算数だけではありません。

国語でも、理科でも、社会でも同じ。

どの教科も、まず言葉を理解することから始まります。

言葉の意味がわからなければ、説明を理解することも難しい。

自分の考えを言葉で整理できなければ、筋道を立てて考えることにも苦労します。

私は、子どもの学力を考えるうえで、この問題をもっと重く受け止める必要があると思っています。

言葉を覚えれば、語彙力は身につく?

実は、語彙力を高めるための教材を試してみたこともあります。

いろいろな言葉と、その意味を覚える教材です。

確かに、言葉の意味を覚えることはできます。

でも、それだけで、その言葉を自分のものとして使えるようになるかというと……。

そう簡単ではありません。

これって、英語の勉強と似ているんです。

英単語をたくさん覚えたからといって、英作文ができるようになるわけではありませんよね。

単語を知っていることと、その単語を使って文章を作れることは別です。

日本語だって同じ。

言葉の意味を暗記するだけではなく、実際にその言葉に触れ、使い、考えることが必要なのだと思います。

子どもたちの知っている世界が狭くなっていませんか?

ちょっと昔の話をします。

私が子どもの頃、野球に興味がなくても、長嶋茂雄や王貞治の名前を知っている子はたくさんいました。

サッカーなら釜本邦茂。

別に、みんなが野球やサッカーのファンだったわけではありません。

なぜ知っていたのか。

親がテレビでナイターを観ていたからです。

自分は別に観たくなくても、親が観ているから付き合わされる。

今の子どもたちからすれば、迷惑な話かもしれませんね(笑)。

でも、そうやって自分が興味のない世界にも、自然に触れていたわけです。

では、今はどうでしょう。

親がテレビで興味のない番組を観ていたら、子どもはスマホを持って自分の部屋へ。

自分の好きな動画を観る。

サッカーが好きな子なら、海外の選手の名前まで驚くほど詳しく知っています。

でも、野球選手のことはほとんど知らない。

そんなこともあります。

今の子どもたちは、昔より多くの情報に触れられる環境にいます。

ところが、その情報が自分の興味のあることに偏りやすい。

便利になった一方で、自分の興味のない世界に触れる機会は、むしろ減っているのではないでしょうか。

私は、ここにも語彙力の問題があると思っています。

子どもに、もっといろいろな世界を見せてほしい

では、どうすれば語彙力を伸ばせるのでしょうか。

正直に言えば、これをやれば必ず語彙力が伸びる、という簡単な方法があるとは思っていません。

ただ、一つ確信していることがあります。

それは、子どもにいろいろなものを見せること、聞かせること。

そして、問いかけることです。

ニュースを一緒に観る。

買い物に出かける。

普段は興味を持たないような話題について話す。

そこで、

「これ、どういうことだと思う?」

「どうしてこうなったんだろうね?」

と問いかけてみる。

別に、正しい答えが返ってこなくてもいいんです。

大切なのは、子どもが自分の頭で考えようとすること。

そして、考えたことを言葉にしようとすることです。

これを日常生活の中で繰り返してほしいのです。

正解した問題にも「どうして?」と聞く理由

プリモでも、生徒が正解した問題について、

「どうやって考えたの?」

「どうして、この答えになったの?」

と質問することがあります。

正解しているんだから、次の問題に進めばいいじゃないか。

そう思われるかもしれません。

でも、正解したからといって、その子が考え方をきちんと理解しているとは限りません。

それに、自分の考えを言葉で説明することも、大切な勉強です。

もちろん、最初から上手に説明できる子ばかりではありません。

質問すると黙り込んでしまう子もいます。

でも、それでいいんです。

その場ですぐに答えられることだけが目的ではありません。

「どうしてだろう?」

と、自分の頭を働かせること。

それを繰り返すことが大切なのです。

だから私は、保護者の方にも、時折お子さんの宿題を見たときに、

「どうして、この答えになったの?」

と聞いてみてください、とお話ししています。

毎回でなくても構いません。

答えられないからといって、責める必要もありません。

考えようとする時間を作ってあげてほしいのです。

小学生のうちに育てたい、本当の学力

小学4年生、5年生になると、勉強の内容は少しずつ複雑になっていきます。

算数でも、単に計算ができれば解ける問題ばかりではなくなります。

文章を読み、条件を整理し、何をすればよいのかを自分で考えなければなりません。

そのときに必要なのは、難しい問題を解くテクニックだけではありません。

言葉を理解する力。

自分の考えを整理する力。

そして、わからないことに出会っても、自分の頭で考えようとする姿勢です。

こうした力は、一朝一夕には身につきません。

だからこそ、小学生のうちから育てておく必要があるのです。

「算数が苦手だから、もっと算数を勉強させよう」

もちろん、それも必要なことがあります。

でも、その前に一度、お子さんが問題文をきちんと理解できているか、確かめてみてください。

もしかすると、本当に必要なのは、計算問題をもう10問解くことではないのかもしれません。

プリモ個別指導塾では、答えを教えることよりも、生徒自身が考え、自分の力で問題を解決することを大切にしています。

小学4・5年生の学習についてお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

では、また。

文章題が苦手なお子さんの学習について

プリモ個別指導塾では、新松戸南小・新松戸西小・横須賀小を中心に、小学生の学習をサポートしています。

大切にしているのは、答えを覚えることではなく、問題の意味を理解し、自分の頭で考えて解くこと。小学4・5年生のうちから、こうした力を育てたいとお考えの方は、ぜひプリモの小学生コースをご覧ください。

小学生コースを詳しく見る →

この記事を書いた人

石垣 友規人

プリモ個別指導塾 塾長

千葉県佐倉市生まれ。これまで1,000名以上の生徒を指導。心理学やコーチングの考え方を取り入れ、生徒が自分で考え、自分で問題を解けるようになる指導を大切にしている。2018年にプリモ個別指導塾を開校。「授業を受けるだけで終わらせない」学習環境づくりに取り組んでいる。JDAP認定チャイルドコーチングアドバイザー資格保持。

プリモ個別指導塾 塾長 石垣友規人
2026年11月05日 10:00

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