ひとりひとりの想い、努力を大事にしたい。
公立の中学校に通うお子さんにとって、高校入試は初めて現代社会の縮図を体験する場です。同学年同士が競い、はっきりと勝ち負けが突きつけられます。
この初めての体験とどう向き合っていくかということが、お子さんの将来にとってかなりのインパクトを与えるものだと思っています。鳥の雛が卵の殻から出て初めて見た動くものを親だと思うように、初めての体験をどう過ごしたかは良くも悪くもお子さんの中に深くインプットされます。
高校受験というハードルを越えるために果敢にチャレンジした子は、その後の人生でハードルを越えなければならない時、また果敢にチャレンジできるのです。
だから大した努力もせず、周りの大人の言いなりになり勝ち取った上位校の合格よりも、自ら将来を考え、全力で努力をし勝ち取る下位校の合格の方が何倍も価値があると私は考えています。
今、千葉県の高校入試は異様な状況になっています。偏差値上位の高校は例年通り、高い倍率を維持していて、一方下位の高校は軒並み定員割れ(倍率1倍以下)という状況なのです。
極論から言うと、勉強が苦手・できないお子さんでも進学先を選ばなければどこかの公立高校には必ず合格できるようになっているのです。
「誰でも入れる高校に行く。」
それがお子さんの将来であってはなりません。私たちの目的はお子さんを高校へ合格させることではない。自分の希望する将来を実現させるためのプロセスを教え、導くことだと考えています。それがお子さんの将来の大切の大事な糧になるのですから。