勉強は好き?嫌い? ~勉強に対する第3の考え方~
「勉強は好き?」という質問に「好き!」と答えることができる人は、どれくらいいるのでしょうか?
私も「好き!」とは即答できないかもしれない・・・。
そんな私が考える、勉強への考え方のお話です。
ものごとを好きか嫌いかの2択で考えるのではなく、「好き」「嫌い」「ニュートラル(中間)」の3択で考えてみましょう。
「ニュートラル」とは「好きでも嫌いでもどちらでもない、好きと嫌いの中間」です。
イヤなことを習慣化するコツは、まずはこの「ニュートラル(中間)」を目指すことだと思います。
多くの人は「勉強=不快」のまま習慣化しようとするので、うまくいきません。
私たちが毎日やっていることの中にも「ニュートラル」なことはたくさんあると思います。
例えば歯磨き。
歯磨きは好きかどうかを考えたことはあまりないですよね?
ではなぜ歯磨きは毎日するのでしょうか?
たぶん「必要だから」「やらないと気持ち悪いから」くらいの気持ちですよね。
でも歯磨きは「好きではないけれど、必要だからやる、やらないと気持ち悪いから」で、いつの間にか習慣になっているのです。
勉強もそのくらいの気持ちでいいのだと思います。
「勉強は好きにならないと出来るようにならない!」だと、何だかプレッシャーに感じませんか?
嫌いなものをいきなり好きになるのは、なかなか難しいことです。
だから、勉強も歯磨きと同じように「好きなことではないけど、まあやってみるか、やったほうがいいし」くらいの気持ちを目指すのが、最初のステップだと思います。
歯磨きは好きでも嫌いでもないけれど、毎日しますよね?
歯磨きしないと気持ち悪いですよね?
この「気持ち悪い」状態こそ「習慣」です。
まずは小さなことから始めて、毎日続けてみて「毎日やらないと何だかすっきりしない、気持ち悪い」状態を目指しましょう!
「毎日3時間勉強する!」という高い目標が三日坊主で終わって挫折するよりは、「疲れているけど5分だけ、今日学校で習ったところの教科書とノートを読んでみよう」を毎日続けるほうが、勉強を習慣化する近道です。
ここまで読んで、「では5分の勉強で成績が上がるの?」というツッコミをしたくなったかもしれません。
確かに5分では学習効果は薄いです。
でもまずは「勉強=不快」という思い込みを外す必要があるのです。
勉強は「嫌い」(不快)
↓
勉強は「ニュートラル」(好きでも嫌いでもない、不快ではない)
こうなればいつか何かちょっとしたきっかけで、勉強は「好き」に近づく可能性が出てくると思っています。
私は毎日生徒さんたちと接しています。
もちろん「勉強は楽しい!」と思ってもらいたいです。
でもいきなり「勉強は楽しいよ!好きになって!」とは言いません。
嫌いなものが好きになるのは余程のことがない限り難しいということを、私も学生時代に勉強で経験しているので・・・。
だから授業では、生徒さんたちが「あれ?なんか分かったかも?」「もしかして勉強も悪くない?」と思ってもらえるような声かけを心がけています。
(生徒さんたちが問題で正解すると、何気なく(`・v・´) ドヤッ!っていう表情をしてくれるのが、とっても嬉しいのです。)
それは、「ニュートラル」がいつか「好き」になるための第一歩だと思っているからです。
もうすぐ夏休み。
勉強が習慣になるチャンスです!
2019年07月16日 15:29