小学生から英語を勉強するべき理由
新松戸のプリモ個別指導塾、塾長の石垣です。今回は英語のお話し。日本の英語教育は今、大きく変わろうとしています。
中学生になってからではもう遅い!そんなお話しをご紹介したいと思います。
変わる英語教育
日本の学校は文科省が出している学習指導要領によってその指導が行われています。学習指導要領は10年毎に見直しをされており、現在40〜50代の方々が受けて来られた「現代化カリキュラム」俗に言う「詰め込み教育」。これによる「落ちこぼれ」問題を解消すべく、2002年にピークを向かえる「ゆとり教育」。現行の指導要領はこの「ゆとり教育」による学力低下を改善するために改訂された「脱ゆとり教育」の指導要領です。2020年に実施される新指導要領についての詳細は今回は割愛しますが、背景にある考え方のひとつは「国際化」です。
現小学5年生に降りかかる改訂の波
具体的には今年度より移行措置期間が2〜3年続き小学校で2020年から、中学校で2021年から全面改訂となります。
実は、「改訂はまだ先」と思わないで特に今から対応しておいた方が良いお子さん達がいます。それは現在小学5年生のお子さんです。現小学5年のお子さんは中学3年生で高校入試を迎えるのが、2021年です。高校入試では、指導要領が改訂になる年から、新指導要領に基づいた入試問題を出題されます。例えば前回の「脱ゆとり」の指導要領に改定になった年の入試問題では、増えた指導単元の中から例えば理科のイオンの問題(この改定では理科の指導単元増が多かった)がすぐに出題されています(東京都立高校入試問題)。
新指導要領下、1年だけの指導を受けた現小学5年生のお子さんは、皆同じ条件とも言えますが、今から対応をしたお子さんと、そうでないお子さんの差が一番大きくなるとも言えるのです。
大きく変わる英語教育
前述のように今回の改訂の背景にあるのは「国際化」です。今回の目玉はなんといっても英語です。英語の授業は小学校3年生からスタートし、小学5年生から正式に「教科化」されます。
3,4年生の授業では、「聴くこと」「話すこと」を中心に英語で会話できるベースを作り、5,6年生はこれに「読むこと」「書くこと」をプラスし、小学校の間に6~700語程度の語句を覚えます。また、中学校配当の語句も、現行1,200程度から1,600~1,800語程度に増えます。 また中学校からは原則英語の授業内は英語のみ、先生の説明も生徒の発言も英語になります。
変わる入試問題
現在、大学受験におけるセンター試験の廃止と、新たに採用される共通テストの実験的導入が進んでいます。この実験段階の共通テストの内容をみると民間の検定試験との併用ができることから、文法問題はなくなり、試験時間の中では読破することが難しいほどの長文読解が主な問題構成になっています。これに伴って高校入試問題も、2020年から構成が大きく変わるかもしれません。新指導要領では英語の4技能( 聴く・話す・読む・書く)の修得を目指しています。現在、入試問題の中では、「話す」についてはなかなか実施方法が難しいこともあり見送りになる可能性が高いですが、「読む・内容を理解する」という力が今まで以上に問われることになりそうです。
このような変化に対応するためにも、「まだ小学生だから…」ではなく、
是非小学生から、英語の本格的な学習をされる事をお勧めいたします。