高校受験という「登山」

このブログが読まれる頃、千葉県立高校入試まで100日、残りあと3か月くらいとなります。
中学3年生はいよいよ受験が間近に迫ってきました。
毎年ここから日が過ぎるのが本当にあっという間です。
中学3年生以外の生徒のみなさんにも、いつか自分に起こることとして読んでもらいたいです。
↓こちらは本日11月13日現在の教室の掲示物です。
100日前は日曜日なので、事前に撮影しておきました。
11月14日からはいよいよ一番下の数字が2けたになっていきます!

中学校卒業後に進む道のことを「進路」と呼びますが、高校受験は「登山」のようなものだと私は考えます。
ただし、遠足のようにみんなと同じ山に登るのではありません。
自分の選んだ山に登るのです。
だから登る山の高さも険しさも人それぞれとなります。
きつい登山になるかもしれないし、ハイキングのような登山になるかもしれません。
頂上への道のりの長さも人によって違ってきます。
高校受験という「登山」が初めてである中学3年生の生徒に対して、私たちは何ができるのでしょうか?
それぞれが選んだ山の頂上へ登り方や登るペース配分、途中で道が分かれていたらどのルートを進むか、一人では登れない岩だらけの道の登り方…
登山の途中でこれらのことを伝えたり、一緒に考えたりすることはできます。
不安や焦りを感じていたら、励ますこともできます。
ただし、私たちにできないこともあります。
この受験という「登山」では、生徒たちを無理やり引きずってまで登らせることはできません。
頂上まで生徒たちは一人で登ることになります。
私たちはそれを見守ることしかできません。
この受験という「登山」に一生懸命取り組んだ人は、結果がどうであれ多くのものを手に入れることができると思っています。
「全力で登りきった」という達成感や自信が得られ、心も身体も鍛えられます。
きっと山頂では、登った人にしか見られない素敵な景色を見ることができます。
山頂で食べるおにぎりはおいしいですよね。
だから、「きつかったけど頑張ってよかった」と思えます。
この「登山」を通じて手に入れたものは、その後の人生で活きてくると思っています。
(高校受験から何十年もたっている私も、あの時の「登山」が今も支えになっています。)
受験という「登山」は、自分を一回りも二回りも成長させられるせっかくの機会です。
避けては通れない「登山」なら、「何となくの登山」や「適当な登山」にしてしまうにはもったいないと思いませんか?
それぞれの「登山」をどんなものにするかは、自分次第です。
一生懸命取り組んだ人は、きっと来年の今頃に「昨年は頑張って勉強していたな…」と懐かしく思えますよ。

2022年11月13日 00:00