伸びる生徒の共通点
ブログが久しぶりになってしまいました…
4月になり、生徒の皆さんは新しい学年の学習が始まったところですね。
今日は、生徒の皆さんが勉強する時に「まね」してほしいことを書いていきます。
私はこれまで塾で15年以上仕事をしてきましたが、伸びる生徒には共通点があると感じています。
今日はその共通点について説明していきたいと思います。
伸びる生徒の共通点…それは「初動の速さ」!
「初動」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
この言葉を聞くと、私は刑事ドラマなどで出てくる「初動捜査」という言葉を思い浮かべます(刑事ドラマが好きな私です)。
初動捜査とは事件直後の捜査活動のことで、つまり「初動」とは何かに取りかかる時の「初めの動き」ということです。
私たちは授業の始めに、生徒に様々な指示を出します。
例えば授業の始めなら、プリモでは映像授業(タブレット)にログインする必要があるので、「自分のIDとパスワードでログインしてみよう」「宿題だったところのテキストとノートを開けておいて。」「今日やるところがスケジュールに入っているから、そのページから始めよう」などです。
これらの指示を出す→生徒たちがその指示通りの動作に入る→完了する
ここまでのスピードを、授業における「初動の速さ」と呼びます。
この「初動の速い生徒たち」は伸びる生徒である可能性がとても高いのです。
なぜ「初動の速い生徒たち」が伸びるのか?
それは「学習時間のコスパが良い」からです。
例えば、塾の授業(50分)を1コマ受けたとします。
映像授業にログインする時間、テキストやノートを開く時間…これらの「授業の最初にやらなければならないこと」を差し引くと、実質どれくらい学習できていることになるでしょうか?
初動の速い生徒は50分間近く学習ができることになりますが、初動の遅い生徒は学習に取りかかるまで平気で5分くらい経ってしまいます。
「授業に取りかかるまでに5分もかかるの?」と思った方、私は決して話を盛っていたりしません。
初動の遅い生徒は以下のような感じです。
テキストやノートを出そうとしてもカバンの中がグチャグチャなので、それらを探すのに1~2分かかる→やっと見つかって映像授業にログインする→今日やるところの指示を受ける→自分が前回書いたノートの最後のページがなかなか見つからない→指示をよく聞いていなかった(忘れてしまう)ので結局「どこやればいいですか」と聞きに行く…
これで遅刻をしてしまったら…さらに授業時間をロスしていることになりますよね。
そして授業中にボーっとしてしまったら…50分間の授業なのに思ったよりも学習時間が取れていないことになってしまいます。
少しでも学習時間を長くとるためには、初動の速さが影響してきます。
初動の速い生徒はこちらの指示をすばやくこなすことができるので、「授業時間=ほぼ学習時間」となります。
初動の速い生徒の中には、休み時間中に映像授業にログインを済ませテキストとノートを開け、前回どこまでやったか・何をやったかの確認をしている生徒もいます。
これらを「休憩をしながら自然に」行っているのです。
1回の授業なら、初動の速い生徒と初動の遅い生徒の差はそれほどではないかもしれませんが、これが毎回、何年も続いていったとしたら…同じ授業回数なのに実質の学習時間に大きな差が出てしまうのは明らかですよね。
初動の速い生徒は、
授業における初動が速い=先生の話をしっかり聞いている=学習時間を確保できる=学習内容を吸収しやすい=内容がわかるからモチベーションが上がる
このような好循環が生まれて学習習慣が定着しやすいので、伸びる可能性が高いです。
そして、塾の授業で初動が速い生徒は毎日の学校の授業でもきっと同じように行動できているはずです。
おそらく学校の先生方はそれに気づいていると思いますので、授業態度の評価も良くなり学校の成績にも影響してくるのです。
「初動の速さ」は意識次第
このように、「授業における初動の速さ」は成績と深く関係がありますが、この「初動の速さ」は意識次第でいくらでも速くなります。
ではどうすれば「初動の速さ」が速くなるでしょうか?
その答えは「ちょっとした意識一つを持ってみる」だと思います。
例えば「隣の人よりも先にテキストやノートを開こう」「隣の人よりも先にノートに日付を書こう」なら出来そうな気がしませんか?
これらのことを続けていけば、先生の言葉にすぐ反応することが習慣になり、気づいたら「初動の速さ」も速くなっていると思います。
そして、この「初動の速さ」を身に着ける時期は早ければ早いほど良いのです。
小学生のお子様の勉強が始まるまで時間がかかっていると感じる保護者の方は、「さあ今日は勉強を始められるまで何分かかるかな?」と時間を計ってみてはいかがでしょうか?
時間を記録して、「目指せ、最短時間更新!」とゲーム感覚にして勉強を始めても良いかもしれません。
中学生で「早く勉強を始めなさい」と注意されたことがあったり、自分の初動の速さが速くないという自覚のある人は、まずは学習に取りかかるまでの時間を縮めることを意識してみてください!
「勉強時間-勉強の準備をする時間=本当の勉強時間」
勉強の準備をする時間をなるべく少なくすることが、伸びる生徒になるためのはじめの一歩です!
2021年04月26日 13:00