勉強ができるようになるための基本は〇〇〇を持つことだった!
定期テストも終わり、そろそろ結果が手元に返って来てますね。
お子さんの結果はどうだったでしょうか?
テスト前はなかなか勉強モードに入らない生徒を見て
「どう言ったら勉強をするようになるのか」
毎回、そんな疑問を自分に投げかけているのです。
おそらく、ご自宅でお母さんたちもさぞや苦労されているかと思います。
最近ある記事を読んで、
「そうそう、オレが言いたかったのはこういうことだよ。」
と、ビビッときた記事がありました。
そんな記事を今日はご紹介したいと思います。
人気漫画『ドラゴン桜2』の編集担当で、ドラマ版の脚本も監修している現役東大生の西岡壱誠氏についての記事です。
その記事の中で、彼は東大に合格するために最も重要なのは「責任感」だと述べています。
東大生は人のせいにしない
西岡氏は500人以上もの東大生を取材し、彼らの責任感の強さを肌で感じたそうです。
これは、同氏が東大に合格した際にも感じたことなのだとか。
西岡氏が出会った東大生らは、失敗や不達成をこう考える傾向にあるのだそうです。
- 「なぜ自分は〇〇ができなかったのか」
- 「もっと自分はこうするべきであったのではないか」
つまり、物事を「自分の責任」としてとらえて原因を探り、次に役立てようとするわけです。
なぜ勉強には「責任感」が必要なのか?
しかし、傾向だけでは「東大に合格するために最も重要なのは責任感」と考える根拠にはなりません。
なぜ西岡氏は、責任感の強さが勉強の成果を生むと説くのでしょう?
その根拠は、責任感の強さが「必死さ」につながることにありました。
〇〇を行なえば誰かの頭がよくなる、健康になる、スリムになると言われても他人事ですが、
「あなた自身がそうなる」と言われたら自分事になり、必死な行動に直結するはずだと言っています。
つまり、責任感の強さ=自分事にする力の強さなのです。
責任感がない場合と、責任感が強い場合、それぞれ「成績が悪かったこと」をどう解釈するのか例を見てみましょう。
責任感がない⇒他人事になる
成績が悪かった→「時間がなかったせいだ」「授業がわかりにくかったせいだ」「参考書がダメだったせいだ」「〇〇が遊びに来たせいだ」「部活が(仕事が)忙しかったせいだ」
この場合、仕方がなかった、自分ではどうにもできなかったと、結果をそのまま放置してしまいがちです。
中学生はこのケースが多いですよね。
一方、
責任感が強い⇒自分事になる
成績が悪かった→「自分の責任だ、どうにかしたい」「自分の何がいけなかったのだろう?」「勉強のやり方が間違っているのだろうか?」「何をするべきだろう?」「どの部分ができていて、どこができていないのかハッキリさせたらいいかもしれない」 「やってみよう!」
と、たとえばこのように、
責任感が強いと自分事になって問題を解決しよう、
改善しようと必死になるので、考え方が建設的になるのです。
自分ではコントロールできない状況をつくる他責思考ではなく、
コントロール可能にする自責思考は勉強行動につながりやすいということです。
(※他責思考:他人に責任があると考える/自責思考:自分に責任があると考える)
「責任感」には勇気が必要
そんな西岡氏も以前は、成績の悪さを「自分の責任」にする勇気はなかったそうです。
責任をもつと誰のせいにもできず、努力や実力が足りないなど自分の弱点と向き合う必要があるからです。
しかし、のちにそれを克服し、現在に至る西岡氏は、“弱点” こそが自分を成長させる最強ツールだと述べています。
時として、人生の「舵」はとても重いかもしれません。
それでもその「舵」を握って操縦できるのは自分だけなのです。
他人や環境のせいにしていたら、自分の人生が “波” 任せになってしまいます。
ほんの少し勇気を出して、「自分の何がいけなかったのか?」「ではどうしたらいいか?」と自問すれば望む方向に舵を切ることができ、未来という景色が少しずつ変化していくはずです。
自責思考になるコツ
では、どうしたら自責思考になれるのでしょう?
コーチングのプロフェッショナルである石川尚子氏は、人や環境のせいにしてばかりの中高生の子どもたちの思考を、
「誰かが〇〇をしてくれない」から⇒「自分はどうするか」へとシフトさせるべく、彼らに対し
「あなたは、どうならいいの?」
「あなたは、どうしたいの?」
「あなたが、今できることは?」
と、主語を「あなた=子ども本人」にして質問を投げかけるそう。
彼らの意識を “外側=誰か” ではなく “内側=自分自身” に向けるためです。
自分が主語になると、物事を制御できる感覚が得られ、いわゆる自分事になります。先述の内容とも共通していますね。
この問いかけは、ご自宅でも使えると思います。
自分が何をしたいのか
どうしていきたいのか
問いかけ続けることが、お子さんの責任感を育んでいくものではないでしょうか。