やる気はいらない!成績アップに必要なたった1つのこと
久々のブログですが、今回のお題はちょっとえげつない題名を掲げました。
「え〜やる気が必要ない?何考えてるの!」
「子供のやる気をなんとかしてほしいから、塾へ行かせてるのに〜」
と言われそうですが「目からウロコ」の内容です。
ぜひ最後まで読んでください!
成績アップにつながる勉強の本質を知ろう
みなさんは成績アップのために、どんな勉強をしたら良いのかわかりますか?
成績アップの勉強法は実は単純です。
スバリ「覚えること」です。
難しいことは何もありません。
特に小・中学校のテストで好得点を取ることを目標とするなら、テスト範囲は限定されますから内容を覚えれば好得点が取れるのです。
ではなぜ良い点数が取れないのか?それは覚えていないからです。
ではなぜ覚えられないのか?
覚えられない原因は、覚える勉強をしていないからなのです。
勉強の順序を考えてみると、学校や塾での授業というのは、「理解」のステージだと言えます。
指導者に、新たに知るべき内容をレクチャーしてもらって内容を理解をしていくのです。
では「覚える」ステージはどこでやるのか?
それは自宅での勉強つまり自主学習です。塾でできないのか?というと結論から言ってできません。覚えることには継続性が必要です。週に数時間の塾に滞在する時間の中だけで「覚える」ことをしても意味がないと言った方が良いかもしれません。
成果が芳しくないお子さんの保護者の方の大半は
「家で勉強しない。」
と言います。つまり覚えることをしていないのです。塾に通っても成績が上がらないという話も、これに所以しています。
いくら塾に通っても、塾で理解したことを覚えなければ成績は上がらないということです。
この事実を踏まえることが成績アップには大切で、この事実を知らないとお子さんも保護者の方も悪いスパイラルへと陥ります。
例えばお子さんがテスト前に自宅で勉強していたとします。
見ていると、何もできていない・・・愕然!
おそらく多くのお母さんは、
「何もわかってないじゃない!本当に理解しているの?」
と思うはずです。
そして、そのお子さんが塾に通ってないのなら、
「塾に入れようかしら。」
と考えたり、
塾に通っている場合は、
「塾の授業を増やそうかしら。」
とか、逆に効果がないからと転塾を考えたりするのではないかと思います。
本来は自主学習をいかにしていくかに焦点をあてて、改善させないといけないのに、例えば「塾に行く・塾の授業を増やそう」と考えると、塾へ行く日数や時間が増えることで自主学習の時間をさらに圧迫し、自主学習の機会を失うことになります。また転塾を考える場合、低迷している原因を自主学習不足ではないと考えているため、塾を変えても結果は変わりません。さらに恐いのが、新たな塾へ通うことで本来の原因の改善ができていないまま、成果が出るか否かを判断するのに、さらに半年〜1年もの期間を棒に振ってしまうことです。
理解する学習時間(授業)と覚える学習時間(自主学習)には効率よく成果が出る黄金比というのがあります。理解3:記憶7という比率です。塾で1時間授業を受けてきたら、その内容を覚え、定着させるには2時間20分の自主学習が必要ということです。この配分が実行できる塾での授業時間と自宅での学習時間を考え計画を練るべきで、塾の授業だけを増やしたりしても意味がありません。
成績アップを阻害している原因は自主学習不足だと考えましょう。
勉強しないのはやる気がないからは間違い
さあ成績低迷の原因が自主学習不足であるというお話をしました。
ここでお母さんたちの頭に浮かぶのが、
「そんなこと言ってもやる気がなくて、自分で勉強をしない。」
ということだと思います。
この考え方も考え直す必要があります。
私も以前は、どうやって生徒たちのやる気を引き上げるかを考えていました。しかし、今はこう考えています。
「成績を上がるのに、やる気はいらない!」
えー!と思われるでしょうが、その理由をお話しします。
自主学習を継続して行うために必要なのは「学習を習慣化させる」ということです。
「毎日するにはやる気が必要でしょ」という声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか?
私たちの生活の中で「習慣化」されているものって何でしょう?
例えば「歯磨き」です。「歯磨き」は程度の差はあっても、皆さん毎日していると思います。やる気がなくて勉強をしないお子さんでもです。
考えてみてください。皆さんは歯磨きをする時に、「やる気」をもって磨いてますか? やる気がないと歯を磨かないですか?
皆さんの答えは、NOなはずです。
習慣化というのは自然とその行動を行うことで、そこにモチベーションは不必要です。
勉強をするという行動に「やる気」が必要だと考えている限り、勉強を習慣化させることはできません。
なぜなら人のモチベーションというものは乱高下するからです。
厳しいことを言いますが、
やる気がないから勉強ができないと言う人に限って、やる気のせいにして勉強をしたくない人の言い訳でしかすぎません。
お子さんもそうではありませんか?
勉強を習慣化できないその他の理由としてお母さんも勉強を特別視しているということです。
よくお子さんが小さい頃にこう考えたりしませんでしたか?
「まだ小さいから勉強、勉強とそこまでやらせなくても・・・」
「部活で疲れているから、今日はしようがないか・・・」
この考えが勉強を習慣化する妨げになっています。
勉強は子供にとって生活の一部と考えるべきです。
生活の一部であるならやる気は関係なく毎日でもやることになります。
勉強はまさしく「歯磨き」と同じなのです。
毎日磨かないと(毎日勉強しないと)、虫歯ができる(学んだことを覚えられない)から、毎日磨く(勉強する)のです。歯医者(学習塾)へ通っても、歯磨き(勉強)をしなければ、虫歯はできる(成績が下がる)。ということです。
じゃあ、どうやって習慣化させるの?という話を次にしたいと思います。
習慣化のプロはお母さん
勉強を習慣化させるための方法は、塾講師の私よりもお母さんの方が長けているはずです。
なぜならお子さんに歯磨きを習慣化させたのは、お母さんだからです。
お子さんに歯磨きを覚えさせたように、勉強をすることを覚えさせたら良いのです。
最初は手取り足取り、歯磨きの方法を教えたでしょう。
食事をした後、決まった時間に「さあ、歯磨きの時間ですよ。」と言ってお子さんと一緒に歯磨きをしたのではないでしょうか。
そして少し慣れてきたら、自分一人でさせてみる。こんなステップを勉強でもやれば良いのです。
年齢は関係ありません。ありのままのお子さんを見てください。勉強の習慣が全くないのなら歯磨きがまだできない小さな子供と考えて教えることを決めれば良いのです。
注意すべきは勉強の習慣がないのに、中学生だから一人でできるというような、親が持ってしまう子供に対する期待値を外すことです。
それが外せることができれば、物事はスムーズに進んでいきます。
「でも、歯磨きみたいに勉強は教えられないわ。」
というお悩みもあるかと思います。
お母さんの役目は勉強という行動を習慣化させることです。勉強そのものを教えてあげることではありません。もしもお子さんがわからないところがあってお母さんに聞いてきたら、学校や塾の先生に質問してくることを促せばよいだけです。
お母さんはある決まった時間に、お子さんが勉強できるような雰囲気づくりをしてあげて見守ってあげることだけです。具体的な学習計画のお話しはまた別のブログでお話ししたいと思います。
当塾ではお子さんの勉強を習慣化させるためのお手伝いとして、塾の授業で学習した内容を自宅で復習する学習スケジュールや進捗管理を行なっています。しかし実際に自宅で勉強をしているところを見守れるのはお母さんだけ。小・中学生が学習習慣をつけるためには近くで見守る人が必要です。
成績アップのために、まずは1日30分からでもお子さんと一緒に始めてみることをおすすめします。