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小学生「学力テスト」のススメ

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8月に入りましたが、先月の7月に、文部科学省から学力テストに関する結果が公表されました。
以下の2つのリンク先に詳しい内容が載っています。

全国学力テスト 分析結果公表 身につけた知識活用する力に課題
小学6年と中学3年を対象に今年4月に実施した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の平均正答率・結果分析などが公表されました。
(都道府県別の平均点やランキングは秋ごろに公表予定)
※個人的に、このリンク先に載っている正解率が低かった算数の問題(数直線の分数を答えさせる問題)に衝撃を受けました。
この問題に必要な知識(分数の基本的な表し方)を習うのは小学4年生であるのに、この問題の正解率が約35%で小学6年生の3人に1人しか答えられなかったからです。

小6・中3の学力スコア低下、コロナ禍やスマホ影響か 国の抽出調査
こちらは全国学力テストの一環で、数年ごとに実施している「経年変化分析調査」の結果です。
一部が同じ問題のため、年度の比較ができます。
今回公表されたのは2024年5〜6月に実施した学力の「経年変化分析調査」の結果で、中学校の数学を除く全ての教科で平均スコアが基準年度より低下しました。

今日はこれらのニュースを見て、今回のブログでは学力テストについて考えたことを書いてみようと思います。


お子さんが中学生になって塾を探されている保護者の方から「うちの子、小学校の時はテストでほとんど100点とか悪くても90点以上だったのですが、中学の定期テストで点数が取れなくなってしまって…」というようなお問い合わせをよく受けます。

確かに、小学校と中学校では授業のスタイル(学級担任制から教科担任制へ)やテストの受け方(単元ごとのテストから定期テストへ)が変わり、勉強面での難易度は確かに上がると思います。

しかし、「中学校になって急に勉強が難しくなった」ことだけが中学に入って勉強がわからなくなる・テストで点が取れなくなる原因なのでしょうか?

その原因の多くは「小学校のテストと中学校のテストを同じように考えている」ことにあるのです。
 

①小学校の単元テストは「基本的な内容が理解できているか」のテスト

小学生の単元テスト(いわゆるカラーテスト)は平均点が80~85点になるようにテストが作られているとのことで、高得点が取りやすいと言えます。

また、小学校のテストは単元が終わってすぐにその単元に限定した問題のみ出題されるので、学習内容を覚えていることが多く、テストのための準備にそれほど時間がかかりません。

例えば算数の「わり算」の単元のテストならば、わり算の計算だけを解けばいいし、応用問題と言ってもわり算を使っての文章題のみです。

小学校のテストは学力を測定するものというよりは、授業で説明された基本的な内容が身についているかどうかの確認テストと言えます。
 

②中学校の定期テストは「数回分の単元テスト」

小学校のテストが単元ごとに行われるのに対し、中学校は多くが年4~5回の定期テストで複数の単元をいっぺんにテストします。

単元ごとだと昨日まで授業でやっていたことがテストに出るのですから、学習内容を忘れにくく、しかも出題される単元は1つなので覚えるべきことが決まっています。

それに対して定期テストの場合、1~2か月前の内容も出題されますから、毎日新しいことを勉強していく子供たちにとって、数カ月前に学習した単元の記憶は薄れていきます。
しかも複数の単元が出題されるため、問題ごとにどの単元の知識を使えばよいかの判断が必要とされたり、複数の知識を組み合わせた思考力が問われたりします。

よって、小学校の時にテストで困らなかったとしても中学校の定期テストでは少し前に学習したことを忘れてしまうのと、そもそも授業のスピードが速くなり覚えなければならない量が増えるので、「中学生になったらテストで点数が取れなくなった」という声が出てくるのです。
確かに定期テストは単元テストよりは出題範囲が広いですが、単元テスト同様に範囲が限定されているので、きちんと準備すれば十分対応できます。

ところで、テストにはもう一種類あります。
 

③学力テストは「これまで学習したことをおぼえているか」の累積範囲型テスト

学力テストは出題範囲が「これまで学習した内容全部」となります。
①小学校の単元テストや②定期テストのように直近1~3ヶ月前に学習した単元だけでなく、半年前・1年前・数年前の学習内容が出題されます。
最近学習した内容であれば、まだ記憶に残っている可能性が高いですが、だいぶ前に学習した内容をその当時と同じように答えることが出来るでしょうか。


中学生は定期テストや学力テストがあり、テストごとに順位が出るので全体の中で自分の位置をだいたい把握することが出来るのですが、小学生はそのような機会が少ない(または無い)のです。
「小学校の単元テストで高得点が取れた」=「日々の授業はきちんと理解できた」と言えますが、単元テストだけでは「学力がついた」かどうかまでは確かめられないのです。
 

受験を控えていなくても学力テストは受けていいのです!

それまでの学習内容が本当に身についたかどうか確かめるには、学力テストがおススメです。

ということで、すでに保護者の皆様にお知らせしている通り、プリモでは8月末に学力テストを実施します!
対象学年は小学生・中学1年生・中学2年生です。
出題範囲は「前学年~今の学年の1学期までに学習したこと」で、夏期講習会で使っているテキストの単元から出題されます。
日時や申込方法はアプリメッセージより配信していますので、ご希望の方は申込締切(8月8日の金曜日)までにお申し込みください(締切が迫っているのでご希望の方はお急ぎください)。
※すでにお申込みいただいた方へは、wagacoアプリチャットでメッセージを送っておりますのでご確認ください。

「学力テスト」というと、受験を控えている人が受けるものという印象を受けますが、そんなことはありません。
学力テストを受けると、普段は見えていなかったこと・気づかなかったことが数値化されるので、受験を控えていない小学生でも学力テストを受ける意味は大いにあると思います。

…と、ここまで小学生向けに学力テストについて書いてきましたが、中学1年生・中学2年生でも「中学校の定期テストでは点数が取れるが、学力テストになると途端に点数や順位が下がってしまう」という人はいませんか?

「定期テスト前には多くのことを覚えられているのにテスト後に忘れてしまうことが多い」=「覚えられていると思っていたものは実は身についていなかった」なのかもしれません。
出来ていること・出来てていないことを仕分けるという目的で、学力テストを活用することができます。
 

学力テストは「健康診断」のようなもの

学力テストと聞くと、
「学校より難しいテストみたいだから、点数が取れないかもしれない」
「うちは中学受験しないし、高校受験まで何年もあるから今は学力テストを受ける必要はないのでは」
と感じる小学生のお子様・保護者の方もいらっしゃるかと思います。

学力テストは健康診断と一緒で、今の状態を客観的・数値的に把握することが出来ます。
大切なのは今、何ができていて、何ができていないのかをはっきりさせ、できていないところを復習するという習慣を作ることです。

お子様が一度理解した学習内容も、時間が経てば忘れてしまうことが多いのです。
しかも、忘れる内容と忘れる時期はそのお子様によってバラバラです。
健康診断を受けると、大丈夫だと思っていた項目で再検査になることもあるし、前回受けた時より思いのほか数値がよくなっていたということはありますよね。
だからこそ定期的に受ける健康診断と同じように、学力テストを受けて「忘れている内容」「改善したほうがいい内容」を見つけていただきたいと思っています。
 

学力テストはこのように利用しましょう

①結果に一喜一憂しない
学力テストの結果表は「点数」「順位」「偏差値」が載っているので、そこだ読んで終わり…ということがよくあります。
学力テストは「忘れてしまっていること・出来ていないこと」を見つけるために受けるものだということを忘れないように!

②定期的に受ける
学力テストを1回だけ受けて、その時の結果(偏差値)でお子様の学力を判断するのは危険です。
なぜなら「たまたま得意な分野が出題されて高得点が取れた」またはその逆で「たまたま不得意な分野が出題されて得点できなかった」ということかもしれないからです。
これは高校受験を控えた中学3年生に向けてもお伝えしていることですが、お子様の学力(偏差値)は「学力テストを何回か受けた偏差値の平均」とお考え下さい(→どうしても「最高得点(最高偏差値)が自分の学力」と思い込んで、志望校を選びがちになります)。
何回か学力テストを受けると「漢字はよく覚えている」「文章読解が苦手」「計算は出来ている」「複雑な文章題が分からなくなっている」など、お子様の学習傾向がつかめていきます。

③「復習の材料」を見つけて、次への目標を設定する
学力テストや模試には別紙に「小問分析表」というものが付いてきます。
ここには全体受験者の正答率と比較して「出来なければいけなかった問題」「出来るはずだった問題」が明示されます。
その単元や分野を復習することが今お子様に必要なことなので、最優先に復習しましょう。
その復習こそが学力アップにつながります!
 

最後に…

「小学校のテストは信用できない」と言っているのではありません。

 1つの単元が終わるごとに定着を確認することは大切ですし、小学校のテストは学習への取り組みの姿勢や成長の度合いを見ていくものとして必要です。

非受験の小学生にとっては、カラーテストは自分の頑張りが形として見える貴重な「ものさし」ですから、一喜一憂もしますし、高い評価が出たら褒めてもらいたいものです。
 

それとは別に、本当の意味での学力を試し、学力をつけていくためには、「複数の単元がまとまったもの・国語は初見の文章を扱ったものを定期的にお子さまに解かせるもの」=「学力テスト」をおススメします!
学力テストを積極的に受けて、忘れていたり抜けている学習内容はないかチェックして、もしそれがあったならば補う機会を定期的に設けていくことが大切です。

 

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