新松戸・南流山のプリモ個別指導塾｜受験生のヤマ場はいつですか？今でしょ！｜塾長日記
新松戸・南流山の進学塾 プリモ個別指導塾 塾長の石垣です。
テストも結果が出揃って、ようやく一段落です。
この結果を踏まえて、今中学生の保護者の方との面談をしています。
特に中学3年生は来月早々に三者面談が中学校で行われ、第一志望をどの辺りに考えているのか、私立高校の推薦（単願・併願）の希望をヒアリングをされるわけです。
ですから、どの方も
「ウチの子、どこ行けますか？」「大丈夫でしょうか？」
と真剣。少しでもそんな不安を解消して頂ければと教室で面談に向かっています。
そんなわけで、今日は、毎年受験生本人や保護者の方に伝えていることを書きたいと思います。
今が受験生のヤマ場
この時期、受験生は一つのヤマ場を迎えます。この時期にまずは最初の不合格者が出るのです。「えっ、まだ受験始まってないし。」と思わないでください。11月の三者面談で、受験生は自分が受験する高校がだんだん明確になってきます。第一志望を公立高校にした場合、公立高はまだ検討の余地は残りますが、私立高は明確になるわけです。
するとどういうことが起きるか？
受験というものが現実味を帯びていくことで、生徒も保護者の方も急に不安感におそわれることになります。元々、第一志望というのは、現在のレベルより上に設定しています。「できれば〇〇高校に行きたいor行って欲しい」が第一志望校です。この時期、受験がかなり現実味を持ち出すと、今まで第一志望校へ合格するために頑張れていたのに「もうダメかもしれない」「もうやっても無理」という不安感に覆われます。
弱気の虫に心を奪われてしまうと「伸びないので、志望校下げます」「学校の先生に厳しいことを言われたので、志望校変えます」と不合格の怖さから逃げたい受験生・保護者の方はここでコースを外れるのです。そしてもう二度と、受験のスタートラインに立っていた時の第一志望校には辿り着けません。受験生はみんな合格のために努力をしています。スタートラインはみんな一緒。でも途中で、成績が伸び悩んだり、思うような結果が出ないために、一人またひとりと脱落していく。
第一志望校合格の絶対条件
第一志望校へ合格するためには、能力、努力や戦略の前に「これだけは必要」という絶対条件があります。それは受験というレースを完走すること。途中棄権しないこと。難しいことではありません。最後までやりきるから合格できるのです。
要はやるか、やらないかです。
ただ高校受験には、中学受験や大学受験と違う性質があります。それは最悪のケースでも必ずどこかの高校の合格を勝ち取らなければならないということ。なかなか首都圏では浪人なんて聞いた話はありません。
だからどこかで現実は受け止めないとなりません。でも、出願の願書を出すところまで、倍率公表後の願書差し替えまで、とことんやり切るべきだと思うのです。その時、もしも第一志望校に届かない、受験校はレベルを下げるしかないとなった時、後悔が残らないように。今、この時期に諦めることは大人になってから、必ず後悔が残る。安全策を取らせた保護者の方もきっと後悔が残る。いっその事、ダメもとで第一志望校を受験して落ちた方が、まだ後悔が残らないかもしれません。
「行ける高校」ではなく「行きたい高校」
それでは、そんな「弱気の虫」に負けないためにはどうすれば良いのか。
それは、高校の選択を「行ける高校」ではなく「行きたい高校」にすることです。
しかし中学生にとって「行きたい高校」を見つけるのが難しい。お子さんの行く高校だからとお子さん任せにしていても120％ないままで終わります。毎年、中学3年生を送り出している私の経験から言うと、行きたい高校がある生徒はほんのひと握りにしか過ぎず、ほとんどの子が受け身。
つまり「行ける高校」を探すことになるのです。
「行ける高校」探しをすると、辛い受験期を送ることになります。
学校のテストや模試の結果が出てくるたびに、一喜一憂。結果が悪ければ志望校を下げ、結果が良くてもさらに上へと志望校をあげる。受験生も保護者もメンタルがどんどん疲弊していくのです。
そうならないためにもお子さんが自らwill（欲求）が持てる、それに向かって進める、行動を起こせるようにしなければなりません。
そのために「あなたは将来、どうしたいのか。」を問いかけてあげることが大切です。そして返ってきた子どもの答えを否定せず、実現するための具体策のヒントを与えてあげることが大人の役割。決して答えを与えずに、大人としての結論を押し付けず、子どもが自ら具体策を見つけ、行動できるためのヒントを与えてあげることです。
お子さんが、自分のwill（欲求）を持つことこそ、第一志望校に合格するための一番の処方箋かもしれません。
ではまた。
