「やる気を出しなさい」は間違っている
新学年を迎える保護者の方へ
塾長のいしがきです。
来週からいよいよ4月。春期講習会も残すところあと1週間となりました。講習が終わると、お子さまたちは新しい学年を迎えます。中学校へ進学される新中学1年生の皆さんも、もうすぐ入学式ですね。期待と不安が入り混じるこの時期――。
新たな学年を迎えるにあたり、私がどのような考えでお子さまの成績向上に向き合っているのか、あらためてお伝えさせていただきたいと思います。少し堅い内容になるかもしれませんが、日頃大切にしている指導の考え方を、保護者の皆さまにも安心してお任せいただけるよう、丁寧にお話しできればと思います。
やる気に頼るな。環境で変えろ。
子どもの勉強について相談を受ける中で、非常によく聞く言葉があります。それが「うちの子、やる気がなくて…」というものです。そして多くの場合、「どうすればやる気が出るのか」を考えてしまいます。しかし、ここで一つ大きな誤解があります。それは「やる気があるから勉強する」という前提です。実はこれは逆です。勉強において重要なのは、「やる気を出させること」ではなく、「やらざるを得ない環境を作ること」です。
■ やる気は後からついてくるもの
大人でも同じですが、最初からやる気に満ちて行動できることはほとんどありません。むしろ、「とりあえず始めたら少し集中できた」という経験の方が多いはずです。子どもも同じです。やる気がないからやらないのではなく、「やらなくても良い環境にいるからやる気が出ない」のです。
■ 環境が行動を決める
では、どんな環境が必要なのでしょうか。ポイントはシンプルです。「勉強するのが当たり前になる環境」を作ることです。例えば、
・決まった時間に机に向かう習慣がある
・スマホやゲームにすぐ手が届かない
・周りの大人が勉強を見ている、関わっている
・やるべきことが明確になっている
こうした環境に置かれると、子どもは自然と勉強を始めます。逆に、自由すぎる環境の中で「やる気に任せる」というのは、ほぼうまくいきません。
■ 意志ではなく仕組みで動かす
大切なのは、「頑張らせること」ではなく「頑張らなくてもできる状態を作ること」です。人は意志で行動をコントロールし続けることができません。特に子どもはなおさらです。だからこそ、意志に頼るのではなく、仕組みで行動を支える必要があります。
・何をやるかを事前に決めておく
・勉強開始の合図を固定する
・終わったらチェックする仕組みを作る
こうした仕組みがあるだけで、「やるかどうかを悩む時間」がなくなります。
■ 親の役割は“監督”ではなく“設計者”
「やりなさい!」と声をかけ続けるのは簡単ですが、それでは子どもは自発的に動けるようにはなりません。本来、親が担うべきなのは“環境の設計者”です。どうすれば勉強せざるを得ないか。どうすれば自然と机に向かうか。この視点で環境を整えることが、結果的に子どもの自立につながります。
■ 新学年こそ、環境を変えるタイミング
学年が変わるこのタイミングは、習慣を変える絶好のチャンスです。これまでと同じ関わり方・同じ使い方のままでは、結果も大きくは変わりません。逆に言えば、環境や使い方を変えれば、行動も結果も変わります。
■ プリモを「より活用する」という選択
プリモでは、単に勉強を教えるのではなく、「勉強せざるを得ない環境」を設計することを大切にしています。月額固定で週何回でも授業が受けられるようにしているのは、単に指導時間を延長して効果を上げるということだけではなく、勉強せざるを得ない環境に生徒たちをなるべく長く置くことが成果を上げる唯一の方法だと考えているからです。そして、在塾生の皆さまにもぜひお伝えしたいのは、「通っているだけで変わるわけではない」ということです。
・通塾回数を増やす
・復習時間を積極的に活用する
こうした「使い方」を変えることで、プリモの価値は大きく変わります。
■ 少し厳しいことをお伝えします
ここまで読んでもなお、「やる気さえ出れば…」と考えてしまう場合、それは少し視点を見直す必要があります。やる気に原因を求め続ける限り、環境は変わらず、結果も変わりません。厳しい言い方かもしれませんが、「やる気」という言葉に頼り続けること自体が、結果としてお子さまの成績向上を妨げてしまっている可能性もあります。本当に変えるべきは、子どもの気持ちではなく、行動が変わる仕組みと環境です。
■ まとめ
やる気はコントロールできません。しかし、環境はコントロールできます。だからこそ、「やる気を出させる」ではなく「やらざるを得ない環境を作る」この考え方が、子どもの学習を前に進めます。新学年という節目に、環境を変える。その一歩が、大きな差になります。プリモを、ぜひ最大限に活用してください。



