勉強ができるようになる最初の一歩
学校の勉強につまづかず、
テストではいつも100点(中学生なら90点以上かも)。
これ、理想だよね。
現実にそれができている子もいれば、
そうでない子もいる。
その差はどうしてできるのか?
「もともと、頭が良い。」から?
脳科学の分野では、
知能はおよそ半分が遺伝、
半分が環境要因だと言われている。
実際、一卵性双生児で、
遺伝子が同じでも環境要因が変わると能力は変わってくるそうだ。
そもそも知能指数(IQ)と、勉強ができる、できないは別物。
かのアインシュタインだって、学生時代は劣等生。
いずれにしても、
遺伝で片付けてしまったらがんばる意味がないから、
あと半分の環境要因でなんとかすることを考えていこうと思う。
○○が全てを決めている
実は勉強のできる子と
できない子の間には
決定的に違う要因がある。
それは・・・
コミュニケーション能力。
細かく言えば、
「話す力」、
「聴く力」ということになる。
塾に通ってきてくれている生徒たちに
「ちゃんと学校の授業聴いてる?」
と尋ねると100%
「ちゃんと聞いてる!」
と答える。
おそらく彼らはウソを言ってはいないだろう。
ただ誤解があるのだ。
私が聴く力・話す力とだけ書かず、
コミュニケーション能力と書いたのは、
「聴く・話す」ということには種類があるということだ。
先程の『ちゃんと聞いている』と答えた生徒に
「じゃあ、今日の授業でどこを勉強した?」
と聞くと、答えが返ってこないケースが60%ぐらい。
これが『現実』。
当日の学校の授業で聞いたことを細かくは無理にしても、
どこを勉強したかぐらいは覚えていないと「聴いた」ことにならない。
「聴く」と「聞こえる」の違い
人は他人とコミュニケーションをとる時、以下の流れのようになる。
>>人の話を聞く。
→頭の中で意味を考え、理解する。
→理解した内容に対しての意見・疑問を発する。
だ。
これができないと意思疎通ができたコミュニケーションとは言えない。
例えば、
相手「コンビニで午後ティー買ってきて。」
↓
自分の頭の中「午後ティーか、普通の?レモン?ミルク?」
↓
自分の発言「午後ティーの何がいいの?」
という感じ。
でも一方、例えばレストランに行ったとしよう。
そこで流れている音楽。
確かに何か音楽が流れていたけれど、
どんな曲だったかは覚えていないケースがほとんど。
これはただ「聞こえた」だけの状態。
そこに自分の考えや
意識が向かっていなかったので、
コミュニケーションとしての
「聴く」という行為ではない。
つまり、
勉強ができる子は、
「聴く」ことが、学校や塾の授業で、できている。
先生が言ったことを
授業中なので会話をするわけではないけれど
頭の中で
「そうなんだ。」
「えっ、それどういうこと?」
「なるほど〜。」
とコミュニケーションをしているのだ。
勉強ができない子は、
「聞こえた」状態だけ。
頭の中では何も考えていないか、別のことを考えている。
だから何も記憶に残らない。
これが両者を分けている決定的な違いだ。
お子さんが「聴く力」を持っているかを判別する方法がある。
それは保護者の方とのコミュニケーションだ。
Yes、Noで答えることができない類いの親の質問や投げかけについて
きちんと返答を返してくるか、どうか。
保護者の方の質問に対して、
全く違う話題を話してきたり、
答えではなく、子ども自身のことを話し始めたり、
こんな状況がある場合、「聴く力」が不足している可能性がある。
では一体、どうやったらコミュニケーション能力としての
「聴く」力
を養うことができるのかを次にご紹介したいと思う。
人の話は○で聞く
「聴く力」を養う上で、効果的な方法がある。
それは
話している人の目を見る。
話しは目で聞く。
だ。
一般的に、人の話を目で聞くという行動は、成績の順にその傾向がはっきり出る。
学校で上位の成績をとってくる子ほど、私が説明をしている際、私の目を見てくるが、
成績が下位の子ほど、私の顔から視線をいつも外す。
成績の伸びに対しても、この傾向は出ていて、
指導を開始して、成績が急上昇する子は、これができていて、
成績が伸び悩む子ほど、目線を逸らして話を聞いている。
「聞くときは話している人の目を見る」
この行動は科学的にも、成績を上げる理由がある。
人間の五感による知覚の割合は、
視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚は1%といわれている。
お正月に芸能人たちが目隠しをされて、
高級なものとそうでないものを見極める番組を
観たことがあるのではないだろうか。
人は舌の感覚だけではなかなか当てることができない。
人間が受け取る情報のうち、8割は視覚からの情報なのだ。
人の話を聞くときに、
受け取る情報の8割を担っている視覚を使わないで、
ただ聴覚だけに頼っていれば、
視覚を使った時に比べ、脳に入る情報量が9分の1にしかならないということだ。
先程書いた『授業はきちんと聞いているが、どこをやったか覚えていない』生徒。
この子たちも教科書を渡して、
「どこやった?」
と尋ねると、大半の子がどこを授業でやったのか答えることができる。
つまり、視覚で覚えているのだ。
私は特に大事なことを解説する時、
必ず
「はい、まずは目を見て。」
と言っている。
日頃から、ご家庭でも
少し気を使って、お子さんと話しをする時に
「私の方を見て。」
と声をかけてみるといい。
特に子どもが目を逸らしがちなシチュエーション・・・
「ねえ、ちょっと私の目を見て!」
お子さんが目を見てきたら・・・
「勉強しなさい。」
これで効果てきめんだ!(笑)
では、また。
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