やる気に逃げるな!|じゅく長日記
日々の努力。
コツコツ。
コツコツ。
コツコツ。
しかし保護者の方からは、
「そんなこと言われても、ウチの子やる気がないんです。」
「どうやったら、やる気を出してくれるんでしょう?」
と返ってくる。
はっきり言おう。
親も子も、
やる気に逃げてはいけない。
保護者が子どものやる気がないのを原因にしているというのは、
裏を返せば、
『やる気がなければ勉強しなくてもいい』
と言っているのと同じだ。
それは子どもに伝わっている。
だから日々の努力をしないのだ。
勉強しないのをやる気のせいにする保護者は間違った幻想を抱いている。
それは、
勉強ができる子どもは、毎日やる気を持って勉強しているのだと。
やる気満々で、
楽しみながら、
自発的に勉強していると・・・。
そうじゃない。
彼らだってやる気なんてない。
言っておこう。
学校で成績上位の子どもを持つ保護者も
毎日、どう勉強させたら良いのか?
日々、悪戦苦闘しているのだ。
ではなぜそんな幻想を抱いてしまうのか?
「やる気を持って勉強してほしい」
「やる気さえ出してくれれば、できるようになるはず」
と考えている人は、
勉強に『種類』がある
ことに気づいていない。
いくつかある勉強の種類を一色単にしてしまっているから、
変な幻想を抱いてしまう。
そして、いつまでもやる気の出ない子どもをみて不安になる。
勉強の種類
勉強には種類がある。
①自分の持った興味・関心から、調べ、知り、理解する勉強。
②テストや入試のためにする勉強。
③やらされている勉強。
この3つだ。
おそらく勉強することにやる気が必要と考えている人は
①の勉強を『勉強』としてイメージしているはずだ。
しかし考えてみてほしい。
小学校や中学校で学習する科目。
これら全てに興味を持てという方が無理だ。
そんな人間がいたら、そっちの方がなんかヤバい気がするのは私だけだろうか。
学校の勉強は②のテストや入試のための勉強だ。
やる気を持って勉強できるかといえば、
できないのだ。
日本の小・中学校に在学している以上、テストは避けて通れないし、
公立の中学校に通っている以上、進学をするなら高校受験はすることになる。
だから学校の勉強は
避けて通れないもの。
そんな類のものだ。
テストなどの結果について競争心が強く、固執できる子はいる。
しかしほとんどの子はそれもない。
ではどうやって、毎日の努力をさせていくのか。
なぜ結果を出している子はやる気がないのに勉強に向かうのか。
これは
習慣化しかない。
勉強を、まるで毎日歯を磨くのと同じように、
やる気があろうが、なかろうが、
「しようがない、やるか。」
この一歩を踏み出せる環境をどう整えていくか。
そしてそれを断固たる決意で
毎日、継続させる。
子どもが自然と机に向かうようになるまで
何があろうともだ。☜ここが肝心だ!
実は多くの場合、ここで頓挫する。
子どもからの
「今日は疲れたからできない」
などの逃げ文句に
親が首を安易に縦に振ってしまったり、
逆に親から
「今日は急に用事ができたから、今日はできなくても仕方ない」
と言って崩してしまう場合もある。
これでは勉強は習慣化しない。
勉強の習慣化ができないでいると、
『もう⚪︎年生だから、自分の勉強は自分で自主的にやれるようにならないといけない』
と親の脳裏に『習慣化できなかった言い訳』が走るようになる。
そして最後には
『やる気がないから、勉強しない』
と全て子どもの『やる気』を原因にするようになるのだ。
でもこれらはただの
『責任転嫁』でしかないから、
なんの解決にもなっていないし、
これからも子どもは勉強しようとはしない。
そんな状況になっていないだろうか。
勉強を習慣化させる上で
当塾に通わせていただいている保護者の方は
大きなアドバンテージを持っていることになる。
週5日塾に通わせることができ、しかも月額固定なのだから。
子どもに学習習慣をつけたいと思うなら、
ほんの少しでいい。
子どもがその時間になったら勝手に動き出すようになるまで、
毎日「塾へ行ってきなさい」と声をかけ、
玄関先まで送り出すだけだ。
子どもの言い訳は一切、聞かなくていい。
断固たる決意で、保護者である自分は
子どもの勉強を家庭として最優先事項として考え、
行動しているという意思を示せば良い。
そして一切の妥協は許さないと示せば良い。
それだけで、
子どもの勉強に取り組む姿勢は
60日後、大きく変わってくる。
今回、『継続は力なり』を実践してくれた子がいる。
中学1年生の男子。
小学5年生の頃から、当塾に通ってきてくれている。
彼は当塾で中学1年生扱いとなった3月から、
月〜金曜日まで、毎日通塾し、
授業を受け、授業のない日は1〜2時間、自習をして帰る。
そんな毎日を送ってくれた。
もちろん運動系の部活もやりながらだ。
今回の定期テスト結果。
400点オーバー。学年順位上位20%に入った。
当塾の同学年では最高得点の結果だった。
そして最も私が言いたいのは
彼はテストが明けた今でも、
何事もなかったかのように、毎日通ってきている。
勉強の習慣化。
あなたのお子さんもできるはずだ。
当塾に通ってきていることで、
環境はもうすでに整っている。
あとは一歩、踏み出す勇気と決意だけだ。
2023年07月09日 08:16