勉強は予防医学で!
人は体調が悪くなると病院に行きますよね。
それで薬を処方してもらったり、注射を打ってもらったり、
数日後には体調が戻ってくる。
これって塾に入るきっかけと似ていると思うんです。
学校のテストで散々な結果が返ってくる。
子どもに教えていたら、どうやらわかっていない感じ・・・。
「あ〜これはまずいな。」と思って、塾に通う。
ほら、似てるでしょ?
でもね。
成績が悪いという症状は風邪や怪我と違う。
その場で薬や注射や包帯を巻いてもらっても、簡単に良くならない。
成績が悪いという症状は病気で言えば
「生活習慣病」みたいなもの。
そう、高血圧とか、糖尿病とか。そんな類い。
実はこのあたりがわかっていない方がとても多いと思うのです。
塾(病院)に通って、授業(注射)を打ってもらえば、すぐによくなるってね。
生活習慣病になると病院のお医者さんから、
タバコはやめましょう(ギクっ💦)
お酒は1日缶ビール1本までにしましょう(ギクっ💦)
メタボ解消のためダイエットしましょう(ギクっ💦)
などアドバイスを受けますよね。
塾も同じ。
1日○時間は、家で勉強しましょうね。
宿題はちゃんとやってくださいね。
復習をちゃんとしてくださいね。
と、どこの塾も言うわけです。
成績が悪いという症状は、タチが悪いことに
かかっている本人には痛みがない。
高血圧や糖尿病なら、少しは自分の身体に異変を感じるから
医者から言われたアドバイスを本人から実行しようとするのだけれど
成績が悪い症状は痛みや異変を感じない。
だから本人からはやろうとしない。
本当に治そうと思ったら
家族のサポートが必要なんです。
それを「勉強は自分のため」だからと本人に任せてしまう方も多いのでは?
例えば、医者からお酒は1日缶ビール1本までと言われたとします。
冷蔵庫にはたくさんのビールがある。
お酒が好きな方は1本じゃ終わるわけがない。
「そんなに飲んじゃダメでしょ!」
と言ったって、言うことを聞かない。
せいぜい
「明日からにする」とか、「うるせ〜💢」と逆ギレする。
お決まりのパターンですね。
わかりました?「勉強しなさい!」と言った後の子どもの反応と同じでしょ。
毎日のように「そんなに飲んじゃダメでしょ!」と言ってもだめなんです。
そもそも冷蔵庫に缶ビールを1本だけしか入っていないようにするしかない。
喧嘩にはなるかもしれませんが、本人は結局1本で我慢しないといけなくなります。
これが家族のサポート。
お子さんに勉強を促そうとして、こういうサポートができているかどうか。
さらに、さらに。ここからが大事なところ!
そもそも生活習慣病は防げる病気。
日頃から摂生して、健康的な生活を送ればいいわけ。
病気にかかってからではなく、
かからないような生活を送ることが大切です。
勉強も同じ。
テストの結果が悪いとか、実際に症状が出てからではなく、
予防することが大事。
そう予防医学です。
こうやって書くのも、この時期、新たな学年を迎えて
保護者の方はいろいろ思いを巡らすと思うのです。
新学年になって、どんな生活リズムになるのかわからない。
だから塾も一旦は保留、みたいな感じで考える方も多いのでは?
でも当たり前ですが、小・中学生は勉強ができないことには始まりません。
これははっきり言っておきます。
お子さんの生活で勉強が中心にならないといけない。
だからこそ予防医学。
生活リズムがどうのこうのではなく、
勉強(塾を含む)を中心として、それ以外を合わせて生活リズムを作っていくこと。
これが勉強を中心に考えるということ。
勉強を中心に考えず、子どもの部活・習い事、遊びのリズムの中の隙間で勉強をさせていませんか?
子どもの勉強したくない言い訳にまんまとハマっていませんか?
そんなことをすると絶対、悪い症状が出てきます。
勉強中心の生活を症状が出ていない時から始めておくのです。
お子さんが健康的な小・中学校生活を送れるように。
では、また。
2024年01月23日 15:20