世間に踊らされちゃいかんよ。学力向上は一日にして成らず!
新松戸の塾、プリモ個別指導塾 塾長のいしがきです。
昨今、どんどん加速する『効率化』。効率化の波は教育にもやってきていますね。
最近はICTやA Iを使った指導が巷に溢れかえっています。
「タブレット学習、お子さんが楽しみながら勉強できます!」
「A Iで弱点を効率的に克服、すぐに成績が上がります!」
なんて感じ。CMでもバンバン流れているので聞いた方も多いのでは?
最近の大手塾はこういった学習ツールばかりを宣伝してますよね。
実はプリモも開校当初はタブレットでの動画授業を提供していました。
タブレットでの授業は優秀な講師の授業がいつでもどこでも視聴できます。
良いですよね。
でもプリモは辞めたのです。
なぜならタブレット学習の場合、いくら質の高い授業だったとしてもそもそもの大問題があるのです。
それは聴く側が聞き取れる能力があるかということ。
そもそも聞き取る力が不足しているケース。そもそも聴く意思がないケース。
そんなところでしょうか。
小・中学生はまだ勉強への向き合い方を勉強している最中。
ほとんどの子が聴く意思がないケースに当てはまってしまいます。
「勉強の動画?そんなのつまんない〜。」
って感じで、すぐに耳からの入力を脳がシャットアウト。
最初は目新しくてどんどん視聴しようとするのですが、そこは子どもです。
すぐに飽きて視聴しなくなってしまう。
結局プリモではどういうことが起きたかというと、
生徒たちがだんだんタブレットを見なくなってしまい、”先生、教えて” が増殖しました。
1回10分程度の動画を視聴するぐらいだったら、先生に聞いた方が早い。
生徒たちも効率化です^ ^。
そもそもよく考えれば、タブレットで勉強ができる子なら、わざわざ塾に通う必要ない、
自宅で自分でやれば?と思うのです。
(タブレットで授業をしている塾さん、ごめんなさい😭)
AIも同様です。
AIが弱点を探してそれを克服するために学習すべき内容を与えてくれる。
確かに個々に合わせた教育という意味では効果的であるように思えます。
しかしタブレット学習同様、私は役に立たないと考えています。なぜって?それは
学力を上げるには『無駄』が重要だからです。
例えば辞書。
効率化を考えるのであれば、今はgoogleで検索すればいい。
でも非効率とも言える紙の辞書だと一つの言葉、一つの単語を調べる時に眼にする、
目的とは違う言葉や単語たちを見ることになります。
これらが小・中学生には重要なのです。
無駄から生まれる子どもの眼に映る様々な事。
人間の先生のムダ話から受け取る今まで知らなかったこと、他人の考え方。
それらが子どもの学力の幅を拡げていくのです。
さらに言うと、勉強なんて決まった時間だけやるものではありません。
子どもにとっては24時間、遊んでいる時でさえ勉強時間なのです。
何事にも興味を持って、それを知ろうとする。
自分で調べる、他人に聞く。
学力が高い子ほどそうやってたくさんの些細なことから勉強しているわけです。
24時間、毎日コツコツ。
タブレットによる授業、AIはあくまで学習ツールでしかありません。
自宅でタブレット学習をするくらいなら、
親子で最近会った他愛もない会話をした方が子どものためになると思います。
親から大人の考えを知り、大人が紡ぎ出す様々な知らない言葉。
それらが子どもの学力をあげていくのです。
結局、人を育てるのは人です。
プリモは毎日、いつでもお待ちしてますよ。
事前の連絡なしでどんどん勉強しに来てください。
毎日コツコツ、勉強をしましょう。
無駄いっぱいの話を先生としましょう。
でも・・・
私のスマホはすでに「こ」と入力すると「コツコツ」と変換してくれる。
効率化もイイかな?
では、また。
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