塾で勉強をするということ

塾で勉強すると成績が上がる?
塾長の石垣です。
みなさんは、「塾で勉強する」とはどういうことだと思っていますか?
塾に通うと、希望した科目の授業を週1回受けることになります(ウチは、実は週に何回でも受けてOKなのですが)。
大半の生徒はこの「週1ペース」で通っています。
さて、ちょっと考えてみてください。
週60分の授業に、復習時間を含めて週80〜90分。
この時間で、1つの科目の成績が本当に上がると思いますか?
1日は24時間。
そのうち、8時間を睡眠に使ったとして、残りは16時間。
それが週7日で、合計112時間。
分に直せば、6720分。
その中の90分。
つまり、たったの 約1.3%。
これしか時間を使っていないのに、
「成績が上がる」なんて、無理があると思いませんか?
「学校でも勉強してるよ?」って?
でも、それは今までも同じでしたよね?
学校で授業を受けて、それでも「成績をもっと上げたい」と思ったから、君は塾に来たんじゃないの?
でも今、君が「闇練」とも言える塾での学習に費やしているのは、生活の中のほんの1.3%にすぎないわけで…。
このままで、成績が上がると思う?
…上がらないよね。そんなわずかな努力では。
成績を上げるための勉強サイクル
勉強ってね、
ただ言われたことをやればいいってものじゃない。
「わかる」ことが大事。
「覚えるべきこと」は、ちゃんと覚えなきゃいけない。
それって、いつやるの?
授業で「わかったつもり」になっても、
人間は時間が経てば、自然と忘れてしまうもの。
1週間前にやった内容、どれくらい覚えてる?
…ほとんど忘れてるでしょ?
それじゃ、やってないのと同じ。
君がやるべきことは、
復習。
そう、自分の力で、塾のない日にやるんだよ。
悪いけど、これは「塾に通っている人の常識」。
そう、常識なんだ。
「え、知らなかった」「友達もやってない」?
他人は他人。その子も、常識を知らないだけだよ。
小学生を見てごらん
たとえば小学生。
私立中学を目指して塾に通う子たちは、君たちよりもはるかに多くの授業を受けている。
でも彼らはまだ「小学生」。
だから、復習の大切さなんて知らない。
だから塾が、復習のための宿題を出す。
見てみてよ。
これだけの量の復習を、1週間でやるんだ。
つまり、復習こそが、成績を上げる最大の鍵ってこと。
中学受験を目指す小学生たちは、
塾とは別に、この宿題に1日5〜6時間(多い子で10時間)かけて取り組んでいるんだよ。
君はもう中学生。
言われなくても、そろそろわかるよね?
小学生ほど大量じゃなくていいよね。自分でやれるよね?
その週にやった塾のテキストを何も見ずにもう一度解いてみるんだ。
授業でやったことを思い出しながらね。
もちろん、わからない問題も出てくる。
でも、それでいい。
授業を受けても「わからない」が残る。
その「自分のわからない部分を知る」こと、
そして「それを解決すること」——
それこそが勉強の本質。
わからなければ、まずは自分で調べてみる。
それでもダメなら、次の授業で先生に質問して。LINEで「ここがわかりません」って送ってきてもいい。
わからなかったことを1つ超えたとき、
君は確実に成長している。
そしてその成長の先には、君がまだ見たことのない、素晴らしい世界が待ってるんだ。
では、また。