歴史の流れがスルスル頭に入るノート術
新松戸|プリモ個別指導塾の石垣です。本日は社会、歴史の勉強法についてご紹介します。社会は暗記科目といわれています。学習塾で勉強している生徒さんでも社会を受講している人は少ないですよね。「社会は暗記だから、自分の力でできる!」そんな意見が多いようです。でも一方たくさん出てくる重要語句や年号を覚えていくのはとても大変で困っている人が多いのも事実だと思います。ポイントはやはり歴史の流れ・関連性を掴んでいくことです。
歴史の流れ・関連性をつかむノートを作ろう
歴史の流れを掴むには、まず教科書を何度も読み返すことがよいのですが、別の方法として、歴史問題の基本を覚えながら、流れも掴んでしまおうという一挙両得の勉強法をご紹介します。それが「歴史の流れノート」を作る勉強法です。
歴史の流れノートの作成方法
歴史の流れノートの作成方法をご紹介します。まず歴史の基本事項を学習するために、
1. 問題集の一問一答形式の問題に取り組みましょう。
一問一答問題を取り組む際、事前に覚える行為はしなくて構いません。すると多くの問題を間違えてしまうと思います。解答を見て、正解を書いて、さあここからノート作りが始まります。
2. 正解と問題文の「名詞」を抜き取る。
あなたが仮にこれらの問題を間違えたとします。例えば
※あなたが間違えた問題
室町幕府の成立
① 後醍醐天皇が行った天皇中心の政治を何といいますか。 正解 建武の新政
② 足利尊氏が挙兵して、後醍醐天皇はどこに逃れましたか。 正解 吉野
③ 京都の北朝に対して②をなんと呼びましたか。 正解 南朝
④ 足利尊氏は北と南どちらの朝廷から征夷大将軍を任じられましたか。正解 北
⑤ 足利尊氏が幕府を開いた場所の都道府県名を答えなさい。 正解 京都府
⑥ 北と南に分かれていた朝廷を統一した人物を答えなさい。 正解 足利尊氏
これらの正解の語句と問題にある主だった「名詞」(赤い部分)だけで、ノートを作っていきます。ただし例にある場所、都道府県名、人物のような語句は除外して構いません。さあここからがノートの作成です。
3. 問題①正解の語句をノートに書く。
まずは最初の問題から正解の語句である「建武の新政」とノートに書きます。名詞だけを使って書きますので、参考書のような書き方ではなく、図を書くようなイメージでのような感じで書いてください。
4. 問題文にある名詞を書き足す。
続いて問題①の問題文にある名詞をノートに書きます。問題文を読みながら、関連性がわかるように矢印等で結んでいきます。
5. 間違えた問題を書きくわえていく。
3、4の作業を②でも行う。同じ語句が出てきたら書くことはせず、線で結ぶ。関連性を問題文から読み取りながら線で結ぶ。
以上のステップで、例に挙げた①~⑥の問題のみでこれだけのノートが出来上がります。
どの語句が何に関連しているのかがすぐにわかります。また年号を教科書や解説を見て記入しておくと更にわかりやすくなるでしょう(青の部分)。
矢印の方向や、記号は自分がわかりやすいように各自工夫をしてみてください。またノート1ページでおさまらなくなる時もあります。ページ間のつながりを表す記号や矢印も自分で工夫して作ってみてください。
作ったノートの活用法
このようなノートを作り終えたら、また同じ問題を解いてみます。また間違えたところの箇所にマーカーで色をつけると、自分の覚えにくい語句や関係性が可視化でき、それを中心に再度復習したりできます。このノート作りはどの語句をどの近くに書いたらよいかや、矢印をどう結び付けるかを考えることで歴史の流れや関連性を覚えていくことができます。
歴史の流れをイマイチわからないという人はぜひ試してみてください。