楽しい事に目を向けてみよう‼ 勉強嫌いから脱出する方法
今日は「勉強」への考え方についてお話します。
私たちは「勉強」から逃げることは出来ません。
どうせ逃げられないなら、勉強への見方を工夫するともしかしたら少しラクになるかも?
苦しいばかりの勉強から、少しでも脱出してほしいと思っている私です。
人間の行動の法則は大きく分けて2つと言われています。
「イイことに近づく」か「イヤなことを避ける」のどちらかです。
いきなりですが、みなさんにとって「勉強しないと起きてしまうイヤなこと」って何ですか?
人によって違うとは思いますが、
・勉強しなかったら親に怒られる
・勉強しなかったらテストで悪い点を取ってしまう
・勉強しなかったら志望校をあきらめないといけないかも
・勉強しなかったら恥をかいてしまう(プライドが傷つく) …などなど。
人間が持つ「イヤなことを避けようとするヤル気」はとても強いので、上に書いたような良くないことを心から避けたいと思うときは、ものすごく頑張れるかもしれません。
ただし、この「イヤなことを避けようとするヤル気」は強いですが、長く続きません。
なぜならこのやる気は人にかなり強いプレッシャーやストレスを与えるからです。
「イヤなことが起きないように勉強する」はそのうち罰ゲームのように感じて、勉強が嫌いになってしまいます。
「どうしてもやらないといけない!!!」という時にだけ、「イヤなことを避けるヤル気」は使いましょう(最後の手段に取っておきましょう)。
では、反対にみなさんにとって「勉強すると起こるイイこと」って何ですか?
こちらも人によって違うと思いますが、
・勉強が終わったら達成感が得られる
・宿題が早く終わったら好きなことができる
・勉強すれば志望校に合格できる
・勉強がすれば成績が良くなって、まわりからほめられる
・勉強ができたらみんなに尊敬されるかも …などなど。
さきほど挙げた「勉強しないと起きてしまうイヤなこと」と比べると、どう思いますか?
勉強しなければならないときに、どちらのほうが「勉強やってみようかな~」という気になりますか?
「イヤなことを避けるために勉強する」よりは、「勉強すればイイことに近づく」のほうが、うれしいことや楽しいことが多そうだし、何となく得する感じですよね。
勉強する時には「勉強すればイイことに近づく(イイことがある)」と考えながら行い、勉強が終わったら「自分、よく頑張った!エライ!!」と自分で自分をほめてみてください。
勉強が終わったら、好きなことをやってもよいというルールを作ってもよいかもしれません。
そうすると脳が「勉強が終わるってうれしい、楽しい」と受け取ってくれて、そのうち「勉強そのものが楽しい」に近づいていきます。
もちろん、そうなるには時間はかかるかもしれません。
ウソのようですが本当なので、だまされたと思ってやってみてください!
では、苦手な勉強でどんなふうに良いイメージを持てばよいのでしょうか?
イメージが具体的でストーリー性があると、より効果的です。
私は大学時代に受けた、教育心理学の授業で先生が話したことが印象に残っています。
「何かがうまくいかない人は、いいイメージを持っていない。
イメージがあったとしても、ボンヤリしていて白黒または暗い色のイメージになってしまう。
何かがうまくいくようになったらどんなイイことが起きるか、想像でストーリーを作るとよい。
さらに、頭の中でイメージする時は、映像にはっきりと線をつけて明るい色にすること。
そうすれば人間は何となくうまくいきそうな気がしてくる。
イメージ出来ないことはうまくできないが、イメージが具体的に浮かべばそのイメージに自分を近づけることができる。」
それまで、何かをやってみるのに「色」なんて意識したことなんてなかったのですが、確かに「うまくいくといいな」「楽しそうだな」という何かのイメージには明るい色がついていて、黒のような暗い色はついていないな…と実感したのを覚えています。
日本語にも色に関係する言葉ってありますよね。
「バラ色の人生」「明るい未来」「光輝く明日」(←具体的な色がないものも一部ありますが…)は明るい色がついています。
でも「人生お先真っ暗」「黒歴史」「顔が青ざめる」など、ネガティブな言葉には暗い色ばかりがついています。
「勉強するとイイこと」は人それぞれ違うと思いますが、私からのおすすめは「なりたい自分のストーリーを具体的に作って、はっきりとした線でイメージを描き、明るい色をつけること」です。
苦手な勉強をする時はどうしても下を向いてしまい、どんよりした気分になりがちです。
だから、勉強すれば手に入る「イイこと」を思い出して、そのイメージにあえて明るい色を付けるのです。
以前の記事にも書きましたが、私は中学1年生の時に転校と入院が重なり、学校の勉強が遅れて勉強が苦手になってしまいました。
でも中学2年生になって勉強ができる友達が出来て、その友達と一緒に過ごすうちに「いいな、私もこんなふうになりたいな~」とあこがれるようになりました。
(その友達はクラスや部活のリーダー的存在で、みんなの人気者でした。)
そのうち「私も勉強ができる友達のようになれば、自分も周りから注目されるのかも?」「勉強が得意になってモテるようになりたい!」という想像して、勉強していたのです。
(そしてだんだん苦手を克服していきました。)
その時、このイメージに色がついていたかは覚えていませんが、今考えると、なりたい自分のストーリーが具体的だったのが良かったのかもしれません。
スポーツ選手もよく試合後に「いいイメージでプレーができた」とインタビューで話したりしていますよね。
勉強が得意な人も「勉強が好き!」という人ばかりではありません。
でも「勉強は好きではないけど、イヤではない」なのです。
勉強はツラいし大変なこともあるけど、その人にとって「イイこと」があるから勉強するのです。
イメージって大切!
まずは「勉強するとどんなイイことがあるかな?」といういいイメージ作りから始めてみましょう。
そのイメージには、はっきりとした線と明るくてキラキラした色をつけてみてくださいね!
2019年09月18日 11:15