やる気に頼らない勉強を!
「やる気が出ない」という言葉をよく聞きます。
それはとても便利な言葉で、何かやりたくないことがある時についつい使ってしまう言葉かもしれません。
でも…いつでも最初からやる気がある人っているのでしょうか?
以前、「やる気というのはやり始めないと出てこない」という東大教授で脳研究者の池谷裕二先生の記事を読んだことがあります。
(池谷先生は土曜日22時「新・情報7DAYSニュースキャスター」(TBS)で時々お見かけする方です。)
https://r25.jp/article/540681193689662300
↑こちらの記事によると、こんなことが書いてあります。
「やる気を出す方法はない、なぜならそもそもやる気が存在しないのだから」
「やる気という言葉はやる気のない人に作られた虚構」
「人間は行動を起こすからやる気が出てくる生き物」
※虚構…事実ではないことを事実らしくつくり上げること、つくりごと。
大人になると「やる気が出ないのでやりません(できません)」は通用しないことがたくさんあります。
仕事はもちろんのこと、家事だってそうです。
やる気が出ないからと休んでばかりいたら、仕事も家の中も大変なことになってしまいます。
やる気があろうとなかろうと、やるべきことから逃れられません。
やる気や好き嫌いに関係なく、やるべきことは「やらないといけないからやる」、そういうものだからです。
勉強も同じだと思いませんか?
嫌いなこと・苦手なことをやるのは気が進まないことはよく分かります。
だからといって「やる気が出ないから勉強しない」では、いつまでも勉強しないことになります。
ではどうすればよいのでしょう?
勉強はやる気があろうとなかろうと、毎日、決まった時間に勉強を始めること、とにかくまずは始めることが大切なのです。
少しでもできることがあると「もっとできるようになりたい」と思うようになり、それがいわゆる「やる気」になっていきます。
つまり「やる気」は後からついてくるものであって、最初からあるものではないのです。
勉強をやり始めないことには「やる気」を感じられないのですね。
ですから、「やる気が出ないから勉強しない」のは「やる気が出るようになるまでのことをやっていない」と同じことかもしれません。
勉強をやり始める第一歩を踏み出せるかどうかに、「やる気があるかないか」は関係ないということになります。
「やる気」は待っていてもやって来ないので、こちらから迎えに行ってあげましょう!
勉強を習慣にすることで、「やる気」に頼らなくて済みますね。
何事もやり始める時に一番エネルギーを使うのです。
やり始めるまでは気が重くても、やり始めてしまえば意外と進んだ!ということはよくあります。
だから「勉強はやることになっているのだから、決まった時間に勉強をやり始めよう」ということです。
とはいえ、勉強の習慣がない人がいきなり「毎日2時間勉強する」と始めると…途中で挫折してしまいそうですよね。
私はよく生徒に「習慣化したいことがあるなら、自分がインフルエンザになっていてもできそうなことから始めよう!」と言ったりします。
今日学校で学習したところの教科書・ノートを読む、英単語を覚える…など。
それに慣れてきたら、少しずつ勉強の量を増やしていけばよいのです。
プリモではオンライン自習室を平日の夜に実施しています。
塾のない日は決まった時間になったらオンラインで塾とつながって、各自勉強に取り組みます。
「家で勉強しない」という人も時間になったら勉強を始めないといけないので、勉強の習慣を身につけることが出来ます。
「自分だけだとサボってしまうけど、画面で他の人が頑張っているから自分も頑張れるようになった」という生徒からの声や、「親から何も言わなくても塾のない日はオンライン自習室で勉強に取り組むようになった」という保護者の方の声をいただいています。
繰り返しになりますが、まずはとにかく勉強を始めることです!
勉強の第一歩のハードルは低くして踏み出しましょう。
「その第一歩を踏み出せない」「どうやって踏み出せばよいか分からない」という人は、私たちと一緒に勉強しましょう。
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勉強は好き?嫌い? ~勉強に対する第3の考え方~
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2022年09月11日 15:20