中学校へ入る前に6年生がしておきたい3つのこと
新松戸・南流山の進学塾、プリモ個別指導塾 塾長のいしがきです。
新しい年を迎え、もうすぐ年度が終わる時期になりました。
ということは、新しい学年になるのも間もなくということになりますね!
特に小学6年生は中学1年生になり大きく環境が変わります。
そんな小学6年生に向けて、過去に書いたブログを紹介します。
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今年度はコロナウィルスの影響で過去にない過ごし方をせざるを得ない状況でした。多くのお子さんが学校での学習機会を喪失し、今現在も緊急事態宣言下。早く終息してもらいたいものです。
ところで、来年度は本年度の小学校の新指導要領完全移行に引き続き、中学校が完全移行をします。
新指導要領なんて言うと、何やら難しい雰囲気が漂ってしまいますが、簡単にいえば、中学校の教科書が変わるわけです。なぜなら中学校で教える事が変わるからです。
今回の指導要領の改定は、平成の「ゆとり教育」以来の大きな変化だと私は思っていて、今、お子さんが小学生の保護者世代が、自分の経験だけを元にお子さんの中学準備を進めていると、
「え〜⁈」と思わず叫んでしまう程、的が外れた準備をしてしまった…ということになってしまうかも知れません。
この冬から春休みまでにマストで準備をしておきたい3つをご紹介したいと思います。
①英語をしっかりと復習しよう
来年度からの指導要領で大きく変わる科目はなんといっても英語です。本年度から小学校で英語が正式科目になりましたよね。今まで小学校でも「外国語」ということで英語を学ぶ機会はあったのですけれど、中学生になるともう一度ABCから始まっていました。つまり
日本の英語教育は中学から。
というのが今まで。
しかし来年度からは、小学校において先行で英語が正式科目となっていますから、中学校では、
「はい、あなたたちは小学校で英語を勉強してきましたよね。」
という感じで英語の勉強が進んでいくのです。先日、来年度から採用される教科書を見てきましたが、「これは、ヤバい!」というのが第一印象です。
今年まで中学1年生の12月から1月ぐらいに学習する「助動詞 can」や中学2年生で学習する「不定詞」が、中学1年生の最初から普通に出てきます。
これらは小学6年生が学習している英語の中に出てきています。
小学校では文法的なことは教わらないので、当のお子さんたちは「不定詞」ってなに?って感じでしょうけれど、今度の指導要領では、英語は耳からが基本で、
「このフレーズ知っているでしょ。小学校でやったよね」
とばかり、中学1年生のアタマから当たり前のように出てくるのです。現段階で、文法的な解釈は必要ありませんが、小学校の教科書をもう一度最初から復習して、それぞれの英文のフレーズとそれがどのような意味で使われているのかをしっかりすり合わせしておきましょう。
また英語はなんと言っても単語力です。
本年度から始まった小学校での指導要領では、小学5,6年生に学習する単語数指針は600〜700語となっていて、こちらも同様に
「知ってますよね。」
という感じで中学校は教えて行くことになります。
小学校ではあまりライティングに重きを置く指導は行っていませんので、おそらくみなさん
「うちの子、600も英単語知らないのでは?」
という疑念は大正解だと思います。来年度からの中学の英語教育も「聞く・話す」ことに重点を置く教育になって行くものと思われますが、中学生の場合、結局定期テストで評価されるとなれば、ライティングは必須。
春休みまでの間、小学校の教科書に出てくる英単語をしっかり覚えましょう。
②数学は式を書こう
中学生になるともう一つのメイン教科になってくるのが数学です。小学生の時はあれだけ算数ができたのに、中学に入ったら数学ができなくなったという話はよくあります。
小学校で学習するのは「算数」つまり算術。
中学校では「数学」。文字通り、数の学問です。
違いは何かと言われれば、算数は四則計算の習得を目的としているのに対して、数学は四則計算を元に、論理的な思考を学んでいくことです。
「数学は算数を難しくしたもの」
と考えていると痛い目にあってしまうのです。
中学数学の罠に陥りやすいお子さんの特徴は、算術が得意なお子さんで算数の問題を解く時に、全てを暗算でやってしまい、答えだけを書くお子さんです。
うちの子は大丈夫?と思った保護者の方は、お子さんにこのような問題を出してみてください。
□×7=35
この式の□に当てはまる数を求める問題です。学校の算数のテストでいつも80〜100点をとってくるお子さんならすぐに「5」と答えを出せるはずです。
しかしここからがポイントです。お子さんに
「どうやって答えを出したの?」
と質問してみてください。
「だってしちご35でしょ」
と九九から導いたとしたら、お子さんは中学数学でつまづく可能性大です。このような問題で乗法の一部の数がわかっていない場合、除法で答えを求めるわけで、
「答えの35をかけている7で割れば5になるよ」
という答えが本当の正解です。この場合、九九で答えを導き出したお子さんは、答えまでの途中式が書けないはずです。割り算を用いて答えたお子さんは途中式が書けます。
春休みまでに小学6年生で学習する文字と式を復習することをお勧めします。その際、必ず途中式を書かせることを徹底させましょう。
また算数・数学の苦手なお子さんは必ずと言って良いほど、分数でつまづいています。
分数の四則計算をしっかり復習することと、小学3年生で学習する分数の基礎の部分をもう一度しっかり復習しておくことをお勧めします。
③学習の基本を身につけよう
新中学1年生は、メンタル的にも体力的にも新たな環境に慣れるのにおそらく夏休み明けまでかかるでしょう。それまではいくら
「勉強しなさい。」
「宿題ないの?」
と言っても、部活から帰ってくるとかわいそうになるくらいぐったり。そんな状況になるはずです。
そんな時期に中学生になったのだから、毎日勉強しなさいと言っても無理なのです。
しかし、中学生になると小学生とは比べ物にならないほど、学校の進度が速くなりますから、毎日の勉強はとても大事。
どうするか?
お子さんが成績を向上させていく上で必須となるのが
学校の授業
自宅学習
塾・家庭教師などの授業
のバランスです。どれが欠けてもいけないし、どれかに偏ってしまってもあまり効果は期待できません。その中でもお子さんが最も長時間を過ごす「学校での授業」がとても重要になってきます。しかし学校の授業はある意味、ブラックボックス。お子さんがどうやって受けているのかがわからない。そこで重要なのが「授業のノート」です。
昨今は学校の授業でプリント主体になっているものが多く、
「学校の授業のノート?ありません。全部プリントだから。」
という子もいます。
ノートは本来、授業を聞き、
「これは書き留めておいた方が良いな」
と思うことを書くもの。
だからプリント主体の授業でもノートがあって然るべきなのです。しかし、学校の先生もノートの取り方、使い方は教えてくれない。お子さんのノートが出題された問題の答えだけを書く「紙」になってしまっていませんか?中学生になっても、
「学校で何を勉強しているの?」
と言いながら、お子さんのノートをチェックすることをお勧めします。上記のような答えを書いているだけのノートだったり、
「プリントだったから、何も書いてない。」
という返答がお子さんから返ってきたら、授業をしっかりと受けていない可能性大です。そこを修正していかない限り、自宅でいくら勉強させても、塾や家庭教師に多くの指導時間をお願いしても、結果は変わりません。
授業で大事だと言われたこと、
わからなくて疑問に思ったこと
をノートに書いてくる。
このクセを小学生のうちから身につけさせておきましょう。
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