先取り学習のススメ。
私は塾生・保護者の皆さんに基本的には先取り学習(予習)をお勧めしています。
しかし、勉強が苦手、成績が芳しくないお子さんをお持ちの保護者の方ほど
『わからないところを教えてほしい(復習をしてほしい)』
というご要望が強いのです。
確かにわからないところを指導を受けてわかるようにすることは大事です。
でも学年を遡って復習をしていくと、
学校の指導との『追いかけっこ』になってしまうのです。
塾での授業時間は限られています。
学年を遡って復習するために、
当塾の授業を週5日受けられるならば、早く学校の学習内容に追いつくかもしれません。
(当塾では週5日通ってきても、金銭的負担は変わらないのであえて書いてます)
ただ、勉強が苦手なお子さん、成績が芳しくないお子さんは
理解のスピードが遅い。
週5日通える勉強への耐性がない。
のが普通。
ですから結果的に少ない学習時間で学年を遡った学習をしていくことになります。
この間に学校もどんどん進んでいくわけですから、いつまで経っても学校の進度に追いつけないという状態になります。
これは、学校の成績がいつまで経っても上がらないという結果を引き起こします。
これではダメですよね。
先取り学習(予習)の目的は「復習の時間をより多く取るため」です。
『・・・?』
と思われた方も多いと思います。
目的をより詳しくご説明すると、
「なるべく先の学習をすることによって、お子さんに時間的余裕を持たせ、復習できる時間を増やしていく。」
ということです。
通常、復習型の勉強をしていると、学習はこのような流れになります。
復習を塾でやっていると、学校の進捗の後追いとなるため、
学校が次の内容にいくまでの間の2〜3日、
そしてテスト前のテスト勉強だけが復習に使える時間となります。
しかし先取り学習を塾で行うとこのような流れになるわけです。
お子さんは塾の授業、そして期間が空いて、学校で同じことを学習します。
それぞれの授業の後が復習のタイミングです。
加えてテスト勉強時と復習型より多くの時間を復習に費やすことができるのです。
勉強は何かを覚えること。そして理解すること。
そのためには、同じ内容を反復して学習することが最善の方法ですから、
先取り学習の効果は復習型と比べるとはっきり出てきます。
どうですか?
私が先取り学習をお勧めしている理由がお分かりいただけたでしょうか。
しかしこの先取り学習をお子さんに取り入れていくには、いささか問題点があります。
プリモは個別指導なので、ご入塾いただいて直後は、お子さんが学校で習っている範囲からスタートします。
学校の学習内容を一部飛ばして、先に進むことはできないからです。
つまり最初は、復習型でスタートするしかありません。
その後、お子さんの理解するスピードが早ければ、平常時から先取りに移行できるのですが、
お子さんのスピードが早くないと、平常時から同一科目の授業数を増やしていただくか、
季節講習会など学校が授業が止まっている時に多くの授業を受けていただき、先取り型に持っていく形になります。
その昔、
お子さんがまだ未就学の年齢だった頃、
ひらがなや数字、簡単な計算をご自宅で教えましたよね。
小学校に入って困らないように。
あれが先取り学習です。
でもいつもまにか、学校で勉強している内容を復習するだけで終わってしまっていませんか?
ぜひ、先取り学習の効果性をご理解いただいて、
平常時の授業数や、季節講習会の受講のご検討に役立ててみてください。
このブログを読んでも、
「そうは言っても、復習しておいた方が良いのでは・・・。」
とご心配なお母さんはこちらも読んでみてくださいね。
↓
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