復習はパラシュートで!
塾長のいしがきです。
当塾では指導をご提案するにあたり、基本的に『先取り学習』をお勧めしています。
↓先取り学習をお勧めする理由はこちら↓
先取り学習は結果を出すためには効果があるのですが、
それでも「うちの子はできないから、復習してもらわないと。」と思う保護者の方も多いと思うのです。
そこで今回は復習と言っても、学年を遡って一からやるだけが復習ではないですよというお話です。
復習には2つの方法があります。
一つは、皆さんが復習と聞くと即座に思われるように
学年を遡って、つまづいているところから順を追って学習していく方法。
しかしこれは現実的ではありません。
なぜか?
例えばお子さんが中学2年生だとします。
学校で毎日、新しい内容を勉強してくるわけです。
だのに、塾では中学1年生の内容を復習している・・・。
学んでいる内容は前学年より高度なものになっているので、
いくら自分が理解していなかった中学1年生の内容を理解ができるようになったとはいえ、
それだけでは到底、今の学習内容は理解ができない。
つまり、学年を遡った復習をかなりのスピードで理解していかないと
またわからないところだけは増えていくのです。
わかりますか?現実的ではないですよね。
さらに言えば、学年を遡って未理解のところがあるお子さんというのは、
一般的に成績が芳しくないお子さん。
理解のスピードも遅いし、長時間学習できる耐性も低い。
だからせっかく塾へ通って復習しても、時間だけがかかるだけで、
結果は全くついてこないということになってしまうのです。
しかし、前学年でわからないところがあれば、今の学習内容もできないということは事実。
八方塞がりだ!と思うのは早計です。
実は良い方法があるのです。
それがパラシュート方式の復習です。
中学3年生のAくんを例に挙げてみましょう。
英語を題材に書いていきます。
Aくんは英語が苦手。そんなシチュエーションだとしましょう。
今、このブログを書いているのは春。
もうすぐ彼は3年生になって、
学校の英語では『受動態』を学習することになります。
受動態は主語にあったbe動詞+動詞の過去分詞形で表現します。
英語が苦手なAくんが、『受動態』を理解する上で必要になってくるのは、
まずはbe動詞のこと。
be動詞は中学1年生で習います。
英語が苦手なAくんには『受動態』を理解してもらうべく、
中学1年生のbe動詞のところを取り出して、指導していきます。
そして『受動態』全体を理解してもらう。
つまり現学年の学習内容を指導していくのだけれども、
生徒が理解をするにあたり、抜けてしまっている知識だけを
前学年から取り出してきて、指導する。
これがパラシュート方式の復習です。
この方式ですと、学校の進捗に遅れずついていくことも可能になります。
Aくんに英語が苦手だからと、中1の範囲に遡って全てを復習していくと、
おそらく高校入試直前でようやく中2の内容の半分までは理解したなんてことになりかねません。
プリモではこのパラシュート方式を使って、苦手なお子さんは指導しています。
パラシュート方式で指導するにあたって必要となってくるのは、
教える側が、小・中学校の指導全体を把握できているかということ。
英語や数学などは、全学年を通して、各単元のつながりをわかっているかということです。
つまり熟練の講師でなければできないのです。
プリモは指導歴20年以上の講師2名がお子さんを担当していますから、そのあたりはどうぞご安心を。
現在の学習内容を理解しながら、復習もできる。
ぜひ、このパラシュート方式をご検討ください。
P.S. 保護者の方、ご本人がどうしても、学年を遡って復習をしていきたいというご要望があれば、当塾はそのご要望に準じます。どうぞお声かけください。