丸つけって大事です
プリモに通っている中学生の皆さんにとって、9月と10月は定期テストの月です。
(学校によっては「第〇回定期テスト」と呼んでいるようですが、例年で言うところの「2学期中間テスト」にあたります。)
終わった人、結果はどうでしたか?
前回や過去の自分の結果(記録)を過去最高に更新できましたか?
今日のブログでなぜ「丸つけ」について取り上げたのかと言うと、テスト対策期間中に自習をしている生徒の様子を見たことがきっかけです。
その生徒はワークの問題を解いて解いて解きまくっているのですが、丸つけをする気配が全くありませんでした。
「丸つけはいつやるの?」と聞いたら「あとでまとめてやる」という答えが返ってきました。
その生徒に効果的な丸つけの方法を話したのですが、みなさんにも知っていてもらいたいことだったのでブログに書いていきますね。
そもそも「勉強」とは何なのか?
タイトルにあるように、なぜ丸つけが大事かを書いていきたいと思いますが、その前にそもそも「勉強」とは何でしょうか?
「勉強」とは「できない問題をできるようにすること」です。
「できる問題を解く」だけでは「できない→できる」に変わった問題が増えていないという点で、「勉強」にはなっていません。
できる問題だけ解くことも、もちろん否定はしません。
自信はつきますが・・・残念ながら学力はつきません。
ゲームで言う「経験値」も「レベル」も上がりません(ゲームのことは全く詳しくありませんが…)。
丸つけは何のためにやるのか?
丸つけとは、学校の課題や問題集にある問題を「できる問題」と「できない問題」に仕分けることです。
丸つけを行うことでこれから学習するべきことがはっきりします。
この仕分けこそが、丸つけの大きな意義なのです。
丸つけのやり方、こんなふうになっていませんか?
・自分で丸つけをやらない(人にやってもらっている)
・丸つけを後回しにしている(問題を解きっぱなし)
・数ページ(または数十ページ)解いた後にまとめて丸つけをしている
・丸つけに間違いが多い(間違っているのに丸をつけている)
こんなふうに丸つけをしている人は、「課題を終わらせること」「解答欄を埋めること」が主な目的になっていて、「できない問題をできるようにする」ということまで意識できていないことになります。
これでは勉強が「作業」になってしまい、重要なことが覚えづらくなります。
もちろん、問題を解くだけで大変ですから、そのあとにまだやることがあるというのは大変かもしれません。
でも、「自分の答えが正解かどうか気にならない」のは、「勉強とはできない問題をできるようにすることである」ことに気づいていない場合が多いのです。
丸つけをまとめてやると、これも勉強ではなく作業になってしまいます。
(頭を使わない「丸つけマシーン」になってしまいます!)
もし間違えた問題がたくさんあったら・・・解説を読んだり、やり直すのも面倒になると思いませんか?
まずは大問ごと(単元ごと)に区切って、「ここまではできた」と確認してから次に進むようにしましょう。
こまめに丸つけを行えば、「次に同じような問題が出てきたら気をつけよう」と思い出すことが出来ます。
「できなかった問題」こそ、レベルアップのチャンス!
丸つけしたときに×がつくことは、誰にとっても気分がいいものではありません。
でもその×がついた問題は、現時点の自分が 「わかっていなかったこと」 「理解があいまいだったこと」 「勘違いしていたこと」。
それらに気づけたということは、間違いなく自分の学習は前進しています!
「できなかった問題が見つかってラッキー!」
「次にこの問題ができるようになったら、成長しているってこと!」
できないことを悪いことと考えるのではなく、できないことはできるようになるための「はじめの一歩」と考えましょう。
「×がついたらだめだ!」「間違えて恥ずかしい…」と思う必要はありません!
※過去のブログ記事「ミスは伸びしろ!」・「うっかりミスこそ〇〇しよう!」もご覧ください。
丸つけのしかたを工夫してみよう
×がつくと悲しい気持ちになるなら、
・間違えた問題に☆をつける
・間違えた問題にふせんを貼る
という方法も良いかと思います。
また、丸つけをした後、
・もう一度やり直してできた問題には、◎をつける
・できなかった問題につけたふせんをとって〇をつける
・できるようになった問題にスタンプやシールを貼ってみる
なんていうのも、「自分の課題をクリアした!」という達成感が得られるかもしれません。
自分なりの「丸つけのMyルール」を決めてみましょう!
できなかった問題が見つかったら・・・
できなかった問題は、例えるなら今の自分にあいている「穴」のようなものです。
この穴を埋めていくことがレベルアップにつながります!
穴が見つかったら埋めていくように勉強していきましょう。
「何を勉強したらよいかわからない」「勉強の仕方がわからない」という人も、丸つけをして間違えたもの(=やるべきこと・勉強すべきこと)が見えたはずです。
あとは道路工事のように「穴」を埋めていきましょう!
「穴」を埋めるにはどうすればよい?
「穴」を埋めるには、以前のブログ「記憶力アップ大作戦!」で紹介した4つの段階を踏みましょう。
まずは覚えたいこと(教科書・ノートなど)を理解しましょう。
【2.整理】
覚えたことを自分の言葉で説明してみましょう。
【3.記憶】
これまでの【1】と【2】で理解・整理したことを覚え直しましょう。
【4.反復】
覚えたことを確認するために、問題をやり直したり類題を解いたりしましょう。
勉強とは問題を解くだけでなく、丸つけと「穴」を埋めることまでということが伝わったでしょうか?
「穴」を埋めるのもまとめてではなく、こまめに埋めていきましょう。
そうでないと「穴」はどんどん大きくなり、大規模な工事になってしまうからです。
丸つけと「穴」を埋めることが出来る人は必ず伸びます!
今よりもレベルアップしたい人は、自分の丸つけのやり方を振り返ってみてくださいね。
まとめです!
・丸つけはできなかった問題(=やるべきこと)を見つけるために行う
・丸つけはまとめて行うと作業になってしまうので、こまめに行う
・丸つけをして間違えた問題は、今の自分の「穴」
・「穴」を埋めようとするのが本当の勉強
「自分の解き方や考え方が正しいのか気になる」「問題を解いたら丸つけしないと何だか気持ち悪い(すっきりしない)」となればOKです!
2021年09月19日 14:44