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中学校の成績の付け方|絶対評価と相対評価の違い・オール3は真ん中?【2026年版】

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※この記事は、過去に公開した記事を2026年9月時点の制度・千葉県教育委員会の公表資料に基づいて更新しています。


中学生や保護者の方と話をしていると、

「通知表の3って、真ん中ですよね?」

と聞かれることがあります。

確かに5段階評価ですから、数字だけを見れば「3」は真ん中です。

9教科すべてが3、いわゆる「オール3」であれば、 「だいたい学年の真ん中くらいなのかな」と思うのも無理はありません。

ただ、実際に中学生を指導している立場からすると、 現在の通知表を「3=学年の真ん中」と考えるのは少し違います。

この話を理解するためには、昔の「相対評価」と現在の評価方法の違いを知っておく必要があります。

今回は、中学校の成績がどのようにつけられているのか、 そして「オール3」をどのように考えればよいのかを説明していきます。

後半では、千葉県全体だけでなく、当塾の生徒が多く通う 小金中学校・新松戸南中学校の実際の評定分布も見てみましょう。

昔の中学校の成績の付け方は「相対評価」

以前の中学校では、「相対評価」という考え方で成績がつけられていました。

簡単にいえば、周りの生徒と比較して、その集団の中でどの位置にいるのかを見る評価方法です。

かつては評定の割合について、

評定5……7%
評定4……24%
評定3……38%
評定2……24%
評定1……7%

という目安が示されていました。

これを見ると、「3」が一番多く、4・5が上の方、1・2が下の方という非常に分かりやすい形になっています。

この仕組みであれば、 「3=真ん中あたり」 という感覚もそれほど不自然ではありませんでした。

ところが、現在は違います。

中学校はいつから絶対評価になった?

「絶対評価になったのはいつからですか?」 という質問もよくあります。

中学校では、2002年度(平成14年度)から、いわゆる絶対評価、より正確には「目標に準拠した評価」が評定に用いられるようになりました。

現在は、昔のように「5を何%、4を何%」と人数を割り振って成績をつけるのではなく、 学習目標に照らして、どの程度できるようになったのかを評価する考え方になっています。

「クラスの中で何番目か」ではなく、
「求められている学習内容をどの程度身につけたか」を見る。

ここが昔の相対評価との大きな違いです。

そのため、現在は同じクラスに「5」が何人いても、「3」が何人いても、 それ自体がおかしいということにはなりません。

現在の中学校の成績はどうやってつけられる?

現在は、各教科について主に次の3つの観点から学習状況が評価されます。

・知識・技能
・思考・判断・表現
・主体的に学習に取り組む態度

ここで、塾で生徒を見ていて特に気になるのが、

「テストで80点を取れば4ですよね?」

という考え方です。

学校や教科によって評価の状況は異なりますので、 「80点なら4」「90点なら5」という全国共通の決まりがあるわけではありません。

もちろん定期テストの点数は大切です。

ただ、通知表は定期テストの点数だけを別の数字に置き換えたものではありません。

例えば「思考・判断・表現」であれば、覚えたことを使って考えたり、 自分の考えを説明したりする力も見られます。

また「主体的に学習に取り組む態度」についても、 「手を挙げればいい」「提出物を出せばいい」と単純に考えない方がよいでしょう。

私も生徒には、 学校の評価を上げるための行動だけを考えるのではなく、まず本当にできるようになるための勉強をしよう と話しています。

結局、それが定期テストにも通知表にもつながっていくからです。

参考: 文部科学省「学習評価及び指導要録の改善等について」

では「オール3」は真ん中なのか?

ここで最初の話に戻ります。

現在の評価方法では、 「3=学年の真ん中」 とは言えません。

ここは保護者の方にもぜひ知っておいてほしいところです。

「オール3だから、とりあえず真ん中くらいにはいるだろう」 と思っていると、高校受験を考え始めたときに、想像していた状況と違うことがあります。

では、実際にはどのくらいの生徒に「3」「4」「5」がついているのでしょうか。

千葉県では「4」「5」はどのくらいいる?

千葉県教育委員会は、公立中学校の中学3年生について、各教科の評定分布を公表しています。

令和8年度の資料から、主要5教科で「4」と「5」を合わせた割合を見てみます。

教科 評定4・5の割合
国語 44.8%
社会 50.9%
数学 48.1%
理科 47.5%
外国語 45.2%

この数字を初めて見ると、 「4や5って、こんなにいるの?」 と思われる方もいるかもしれません。

昔の相対評価のイメージを持っていると、4や5はかなり限られた生徒だけが取るものだと思いがちです。

しかし、現在の評定分布を見ると、そうではないことが分かります。

ただし、 「4・5の生徒は学年の上位約半分」 という意味ではありません。

現在は相対評価ではありませんので、この数字をそのまま学力順位に置き換えることはできないからです。

少なくとも、 「3は5段階の真ん中だから、学力も真ん中」 とは考えない方がよいでしょう。

小金中と新松戸南中を実際に見てみると

せっかく千葉県が学校別のデータまで公表していますので、 当塾の生徒が多い小金中学校と新松戸南中学校も見てみましょう。

小金中学校
教科 5 4 3 2 1 4・5合計
国語 26.7% 19.8% 45.3% 4.9% 3.2% 46.5%
社会 31.2% 23.9% 35.6% 4.9% 4.5% 55.1%
数学 36.0% 16.2% 36.8% 8.5% 2.4% 52.2%
理科 29.6% 18.2% 41.7% 6.1% 4.5% 47.8%
英語 35.6% 12.1% 36.4% 12.1% 3.6% 47.7%
新松戸南中学校
教科 5 4 3 2 1 4・5合計
国語 23.9% 10.7% 56.6% 5.0% 3.8% 34.6%
社会 30.2% 16.4% 39.0% 8.2% 6.3% 46.6%
数学 13.8% 21.4% 41.5% 15.7% 7.5% 35.2%
理科 23.3% 21.4% 45.3% 6.9% 3.1% 44.7%
英語 34.6% 15.7% 34.0% 11.9% 3.8% 50.3%

こうして並べてみると、同じ松戸市内でもかなり違います。

例えば数学の4・5の割合を見ると、小金中は52.2%、新松戸南中は35.2%です。

ただし、ここで 「小金中の方が4を取りやすい」 と考えるのは早計です。

この数字から分かるのは、あくまでその学校で実際につけられた評定の分布です。 生徒たちの学力が同じだったのか、なぜその評定になったのかまでは、この資料からは分かりません。

塾で生徒を見ていても、同じ「3」の生徒でも学習状況はかなり違います。

ですから私は、通知表を見るときには 数字だけでなく観点別評価も一緒に見る ようにしています。

「3だった」で終わらせるのではなく、
何が足りなくて3なのか。
次に4を取るためには何を変えればよいのか。

そこまで考えることが大切です。

出典: 千葉県教育委員会「令和8年度 学習成績分布表等」

千葉県公立高校入試では内申点はどうなる?

そして通知表の話で忘れてはいけないのが、高校入試です。

千葉県の公立高校入試では、9教科について中学1年・2年・3年の評定が使われます。

単純に3年間の評定を合計すると、

オール5……135
オール4……108
オール3……81
オール2……54
オール1……27

となります。

つまり、オール3なら3年間の評定合計は81です。

ここで私は、中学1・2年生の保護者の方にもぜひ知っておいてほしいと思っています。

高校受験は、中学3年生になってから始まるわけではありません。

中1でもらった通知表も、中2でもらった通知表も、すでに高校受験につながっています。

内申点は、実際の高校選びではかなり重要です

ここまで読むと、

「でも、結局は入試当日の点数が大事なんですよね?」

と思われるかもしれません。

もちろん当日点は大切です。

千葉県の公立高校入試も、内申点だけで合否を決める制度ではありません。

ただ、実際に毎年受験生を見ている立場からすると、 「だから内申点はそれほど気にしなくてもいい」 と考えるのは違います。

むしろ、志望校を考えるとき、内申点はかなり重要です。

なぜなら、同じ高校を受験する生徒たちは、学力的にもある程度近いところに集まるからです。

もちろん入試当日の出来不出来はあります。

それでも、同じ高校を目指して勉強してきた受験生同士ですから、 当日点だけで簡単に何十点もの差をつけられるとは限りません。

そうなると、 最初から持っている内申点の差が効いてきます。

例えば、ある高校の合格者が例年内申100前後に多く集まっているとします。

そこに内申70点台で受験する生徒がいたとします。

制度上、「70点台だから受験できない」ということではありません。 また、「絶対に合格できない」とも言えません。

しかし、内申100の受験生と比べれば、それだけで20点以上の差があります。

その差を、学力検査などで取り返さなければなりません。

これは現実的にはかなり厳しい受験です。

塾で進路指導をするときも、私は偏差値だけを見て 「この高校なら大丈夫」とは考えません。

模試でどのくらい取れているのか。
現在の内申はいくつなのか。
その高校を受験する生徒たちと比べて、どこで点数を取らなければならないのか。

こうしたことを合わせて考えます。

だからこそ、中学3年生になってから 「受験勉強を頑張ればいい」ではないのです。

中1、中2の定期テストや通知表も大切にしてほしい。

私が普段から生徒たちに、 「3を取って安心するのではなく、取れる教科は4を目指そう」 と話しているのも、そのためです。

参考: 千葉県教育委員会「令和8年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項」

では「オール3の偏差値」はどのくらい?

これもよく聞かれます。

「オール3なら偏差値はいくつくらいですか?」

結論からいうと、 オール3から偏差値を一律に決めることはできません。

通知表と偏差値は、そもそも違うものを見ているからです。

実際に生徒を見ていても、同じオール3だからといって模試の成績まで同じになるわけではありません。

ですから、高校選びで 「オール3だから偏差値○○くらいの高校」 と機械的に決めるのはおすすめしません。

内申と模試の成績の両方を見る。

これが基本です。

逆に言えば、模試の偏差値だけを見て志望校を決めるのも危険です。

模試では十分な偏差値が出ていても、内申がその高校の受験者層から大きく離れていれば、 その分だけ当日点で補わなければならないからです。

「3」から「4」を目指すには何をすればいい?

では、現在「3」が多い生徒はどうすればいいのでしょうか。

私はまず、 「何点取れば4になりますか?」というところから考えない方がいい と思っています。

もちろん定期テストの点数を上げることは必要です。

でも、本当に大切なのは、 できないことを、できるようにすること。

非常に当たり前の話ですが、結局はここです。

① 「分かった」で終わらせない

授業を聞いて、「分かりました」と言う生徒はたくさんいます。

でも、その直後に一人で問題を解いてもらうと解けないことがあります。

これは塾でも本当によくあります。

だから私は、 「先生の説明が分かった」と「自分でできる」は別 だと考えています。

習った内容は、自分の言葉で説明できるか確認する。 そして、自分一人で問題を解いてみる。

ここまでやって初めて、本当に理解できているかが分かります。

② 間違えた問題をそのままにしない

問題をたくさん解くことよりも、間違えた後の方が大切です。

丸つけをして、 「そうだった」 で終わってしまう生徒は、なかなか成績が上がりません。

解説を読んだ後に、もう一度自分で解く。 それでもできなければ、もう一度確認する。

何も見ずに自分で解けるところまでやる。
ここまでが勉強です。
③ テスト前だけ勉強しない

定期テスト2週間前になってから、それまでの学習内容を全部やり直すのは大変です。

普段から復習していれば、テスト前は 「一から勉強する期間」ではなく、 「できていないところを見つけて仕上げる期間」 にできます。

この違いはかなり大きいです。

④ 通知表の数字だけでなく中身を見る

「今回も3だった」 だけで終わらせないことです。

観点別評価を見れば、どこに課題があるのかが見えてきます。

知識・技能なのか。
思考・判断・表現なのか。
主体的に学習に取り組む態度なのか。

4を取りたいのであれば、「なぜ今は3なのか」を考える。

そこから始めた方が具体的な対策ができます。

いきなり全部「4」を目指さなくてもいい

現在オール3の生徒に、 「次は全部4にしよう」 と言っても、なかなか現実的ではありません。

私はまず、 得意な教科、4に近そうな教科から一つ上げる という考え方でよいと思っています。

例えば数学が得意なら数学を3から4へ。 英語が得意なら英語を4へ。

そうやって一つずつ上げていけば、内申は変わっていきます。

オール3なら3年間で81。 そこから「4」が増えれば、その分だけ内申も上がります。

そして、その積み重ねが高校を選ぶときの選択肢につながります。

だから、 「3だから普通。これでいい」 ではなく、

「この3を4にするには、あと何が必要だろう?」

と考えてほしいと思います。

まとめ――「オール3だから真ん中」で終わらせない

昔の相対評価と現在の評価方法では、通知表の数字の意味は同じではありません。

現在の「3」は、 「学年の真ん中にいる」 ことを示す数字ではありません。

また、 「オール3=偏差値○○」 と決めることもできません。

一方で、千葉県の公立高校入試では、中学1年生から3年生までの評定が使われます。

ですから私は、生徒たちには、 「3を取ったからダメ」でもなく、「3だから安心」でもない と考えてほしいと思っています。

今できていないことを見つける。
理解する。
自分で問題を解く。
間違えたらやり直す。
そして、自分の力でできるようにする。

この繰り返しです。

通知表をもらったら、数字だけを見て終わりにしないでください。

「次の学期、この3を4にするには何を変えればいいのか」

ぜひそこまで考えてみてください。

新松戸で中学生の塾をお探しの方へ

プリモ個別指導塾では、授業を受けて「分かった」で終わらせるのではなく、 自分の力で解けるようになるところまでを大切にしています。

授業で理解する。
自分で問題を解く。
確認テストで本当にできるようになったかを確認する。
できていなければ、もう一度復習する。

こうした学習を繰り返して、 「分かった」を「できる」に変えていきます。

また、定期テスト前だけ急に勉強するのではなく、 普段から必要な学習量を確保することも大切にしています。

小金中・新松戸南中を中心に、新松戸地域の中学生の学習をサポートしています。

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2020年07月05日 18:19