中学生の通知表「2・3・4・5」はどのくらい?評定の割合と成績の見方を塾講師が解説【2026年版】
中学生の通知表を見て、
「3って普通なの?」
「オール3なら真ん中くらい?」
「2がついてしまったけど、これってかなりまずい?」
「5ってクラスに何人くらいいるの?」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
塾でも、通知表が返ってくる時期になると、生徒からよく聞かれます。
特に多いのが、
「3だから普通ですよね?」
という言葉です。
5段階評価ですから、数字だけを見れば3は真ん中です。
ただ、実際に毎年たくさんの中学生の通知表を見ていると、 「3=学年の真ん中」と考えるのは少し違う と感じます。
では、実際の中学生の通知表では「5・4・3・2・1」はどのくらいついているのでしょうか。
今回は千葉県教育委員会が公表している最新の評定分布を見ながら、 通知表の数字をどう考えればよいのか、塾講師の立場から説明していきます。
中学生の通知表「5・4・3・2・1」はどのくらい?
まずは実際の数字を見てみましょう。
千葉県教育委員会が公表している令和8年度入試資料には、 公立中学校3年生の評定分布が掲載されています。
| 教科 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 23.3% | 21.5% | 43.5% | 8.2% | 3.5% |
| 社会 | 29.7% | 21.2% | 36.8% | 8.6% | 3.8% |
| 数学 | 26.7% | 21.4% | 35.1% | 12.8% | 4.0% |
| 理科 | 26.2% | 21.3% | 39.7% | 9.1% | 3.7% |
| 外国語(英語) | 27.1% | 18.1% | 39.7% | 11.4% | 3.8% |
※上の表は主要5教科を抜粋しています。
参考:千葉県教育委員会
この数字を見ると、保護者の方が中学生だったころの通知表のイメージとは、 かなり違うのではないでしょうか。
例えば5と4を合わせると、
- 国語 44.8%
- 社会 50.9%
- 数学 48.1%
- 理科 47.5%
- 英語 45.2%
となっています。
つまり、主要5教科では 4または5がついている割合が、おおむね半数近くになっています。
ただし、これは「成績上位約半分の生徒に4か5がつく」という意味ではありません。
現在の評定は、学年順位によって人数を決めてつけるものではないからです。
「5」ってクラスで何人くらい?
「成績5はクラスで何人くらい?」
これもよくある疑問です。
現在の評価方法では、 「1クラスに5は○人まで」 という決まりはありません。
ですから、正確に「5はクラスに○人」と答えることはできません。
ただ、先ほどの千葉県全体の数字を見ると、 主要5教科では「5」の割合がおよそ23~30%となっています。
仮に40人の集団で25%なら、単純計算では10人に相当します。
保護者の方の中には、
「5ってそんなにいるの?」
と思われる方もいるのではないでしょうか。
私も中学生だったころの感覚からすると、5はもっと少ないイメージがあります。
ただし、ここでも注意が必要です。
「クラスの上位25%に入れば5がつく」という意味ではありません。
現在の評定は順位だけで決まるものではありません。
では「3」は普通なの?
「3」は決して悪い評定ではありません。
ですから、 「3を取った=成績が悪い」 と考える必要はありません。
ただし、 「3だから学年の真ん中」 とも言えません。
実際の評定分布を見ると、教科によっては4・5を取っている生徒がかなり多くいます。
ですから私は、生徒が通知表を持ってきたとき、 「3だったね」だけでは判断しません。
観点別評価はどうなっているのか。
定期テストではどのくらい取れているのか。
以前の通知表から上がったのか、下がったのか。
その教科を本人がどの程度理解できているのか。
こうしたことも一緒に見ます。
同じ「3」でも、中身は同じではないからです。
オール3なら平均くらい?
9教科すべて「3」なら、評定合計は27です。
そのため、 「オール3なら平均くらい」 と思われることがあります。
しかし、これも単純には言えません。
現在の通知表は、学年内の順位をそのまま5段階に置き換えたものではありません。
そのため、 オール3=学年の真ん中 とは判断できません。
また、 オール3=偏差値50 とも言えません。
通知表の評定と模試の偏差値は、そもそも違うものだからです。
高校受験を考えるのであれば、 「オール3だから○○高校」 と決めるのではなく、 内申と模試の成績を両方見る必要があります。
現在の中学校の成績の付け方や、絶対評価と相対評価の違いについては、 こちらの記事で詳しく説明しています。
→ 中学校の成績の付け方|絶対評価と相対評価の違い・オール3は真ん中?【2026年版】
「2」がついたら、やばい?
ここからは、もう少し塾講師としての話をします。
生徒から、 「先生、2がついちゃった。やばい?」 と聞かれることがあります。
私は、
「2が一つついたから高校受験が終わり、ということではない。 でも、そのままにしておいていいとは思わない」
と答えます。
「2」がついたのであれば、まず大切なのは、 なぜ2になったのかを確認すること です。
テストで理解できていない単元が多かったのか。
「知識・技能」に課題があるのか。
「思考・判断・表現」なのか。
「主体的に学習に取り組む態度」なのか。
原因によって、やるべきことは変わります。
私が生徒の通知表を見せてもらったときに「2」があれば、 まずそこを確認します。
「2だった。まずい」で終わっても、成績は上がりません。
「なぜ2だったのか」
「3にするには何を変えればいいのか」
そこまで考える必要があります。
テスト30点なら通知表は「2」になる?
これもよくある疑問です。
結論から言えば、 「定期テストが30点だから評定2」とは決められません。
現在の通知表は、定期テストの点数だけで評定を決めるものではないからです。
逆に、
「○点取れば必ず3」
「80点なら4」
「90点なら5」
という全国共通の基準もありません。
ただし、30点を取ったのに 「テスト以外も評価されるから大丈夫」 と考えるのは違います。
30点だったのであれば、 そのテスト範囲で理解できていない内容がかなり残っている可能性があります。
評定が2になるか3になるかを気にする前に、
「どの単元ができていなかったのか」
「なぜ間違えたのか」
「今なら自分で解けるのか」
を確認する方が先です。
塾であれば、私はまずそこを直します。
評定は、その結果としてついてくるものだと考えています。
「3」がつく基準、「4」がつく基準は?
これも「○点なら3」「○点なら4」と一律には言えません。
現在は、
- 知識・技能
- 思考・判断・表現
- 主体的に学習に取り組む態度
という3つの観点から学習状況が評価されます。
ですから、 「あと5点取れば4だった」 とは限りません。
ここで通知表をもらったときに見てほしいのが、 評定だけでなく観点別評価です。
例えば「3」だったとしても、観点別評価を見ることで、 「どこが足りなかったのか」 を考える材料になります。
私は、生徒には通知表の数字だけを見るのではなく、
「この3を4にするには、どこを変えればいいと思う?」
と考えてもらいたいと思っています。
「2」から「3」に上げるには?
「2」がついている教科については、 いきなり4や5を目指す必要はありません。
まずは3を目指しましょう。
そして、ここで大切なのは、 「通知表を3にするテクニック」 を探すことではありません。
まず、その教科の学習内容で分かっていないところを減らすことです。
例えば数学なら、今やっている単元が分からない原因が、 その前の単元にあることもあります。
英語なら、現在習っている文法以前に、 単語や基本的な文の作り方が身についていないこともあります。
こういう状態でテスト前だけ勉強しても、 なかなか点数は上がりません。
どこから分からなくなったのかを見つけて、そこまで戻る。
遠回りに見えますが、私はこれが一番確実だと思っています。
「3」から「4」に上げるには?
3が取れているのであれば、次は4を目指してほしいと思います。
ただし、 「次のテストで80点を取れば4」 という考え方ではありません。
まずは今の「3」の中身を見ます。
テストで毎回同じようなミスをしていないか。
覚えるべきことを覚えているか。
習った内容を、自分の言葉で説明できるか。
問題を解いて間違えた後、解き直しているか。
こうした普段の学習を変えていきます。
塾で生徒を見ていて感じるのは、
「分かった」と「できる」の間には、かなり距離がある
ということです。
授業中には分かっていた。
先生と一緒なら解けた。
でも、一週間後に一人で解くとできない。
これは珍しいことではありません。
だからこそ、
説明を聞く → 自分で解く → 間違える → やり直す → もう一度自分で解く
というところまでやる必要があります。
3から4を目指すなら、この 「自分でできるところまでやる」 習慣をつけてほしいと思います。
すべての教科を一気に上げなくてもいい
通知表を見て、 「3が6個もある……」 となると、全部上げなければいけないように感じるかもしれません。
でも、一度に全部変えようとすると大変です。
私は、 まず一番4に近そうな教科を一つ決める ことをおすすめします。
数学が得意なら数学。
英語が好きなら英語。
前回のテストであと少しだった教科でも構いません。
まず一つ「3」を「4」にする。
それができたら、次の教科を考える。
そうやって一つずつ上げていけばいいと思います。
高校受験では「オール3=81」という現実も知っておこう
通知表の数字を気にしてほしい理由は、 単に「4や5の方が見栄えがいいから」ではありません。
高校受験で実際に使われる数字だからです。
千葉県の公立高校入試では、 中学1年生から中学3年生までの9教科の評定が使われます。
3年間オール3なら、
3 × 9教科 × 3年間 = 81
です。
ここで、松戸市の中学生の高校受験を実際に見ている立場から、 もう少し現実的な話をしたいと思います。
松戸市から受験する生徒が多い公立高校の中で、 偏差値50前後の高校を考えると、進路指導上の内申の目安は100前後になる高校が多くあります。
もちろん、 「内申100以上なら合格」 「99以下なら不合格」 という意味ではありません。
高校が公式に「内申100を合格基準」と発表しているわけでもありません。
模擬試験のデータや過去の合格者の状況などから見た、 受験を考えるときの一つの目安 です。
ただ、この数字をオール3の「81」と比べてみてください。
100 - 81 = 19
約20点の差があります。
つまり、
「オール3だから普通くらい。偏差値50くらいの高校なら大丈夫だろう」
とは、私は考えません。
実際に進路指導をするときには、 模試で偏差値50が出ているというだけでなく、 内申がどのくらいあるのかも必ず一緒に見ます。
なぜなら、千葉県公立高校入試では、 内申点も実際に得点化されて選抜に使われるからです。
例えば、内申100程度の受験生が多い高校に、 内申81で受験するとします。
当日の学力検査で同じ点数を取れば、 当然、内申の差が残ります。
その差を埋めるためには、 学力検査などで周りの受験生より多く得点しなければなりません。
もちろん不可能ということではありません。
しかし、同じ高校を受験する生徒は、 学力的にもある程度近いところに集まります。
その中で約20点の差を当日の試験などで取り返すことを考えれば、 決して小さなハンデではありません。
だから私は、中学生に 「オール3を取れているから大丈夫」とは言いません。
反対に、オール3だからダメとも言いません。
大切なのは、
「この3の中から、どの教科を4に変えられるか」
を考えることです。
例えば9教科のうち4教科を「3→4」にできれば、 1年間の評定合計は27から31になります。
こうした積み重ねを中1・中2から続けていけば、 中3になったときの内申は大きく変わります。
そして、その差が 志望校を選ぶときの選択肢の広さ につながってきます。
高校受験は中3から始まるわけではない
千葉県の公立高校入試では、 中学1年生から中学3年生までの評定が使われます。
ですから、中学3年生になって、 「そろそろ受験だから頑張ろう」 と思っても、中1・中2ですでに確定した評定を後から変えることはできません。
これは毎年受験生を見ていると、本当に大きいと感じます。
模試の成績は中3になってから伸ばすことができます。 もちろん簡単ではありませんが、努力次第で上がります。
一方で、すでに確定した過去の評定は変えられません。
だから私は、中1・中2の生徒にも、
「高校受験は中3から始まるわけではないよ」
と話しています。
特に「2」がある場合は、できるだけ早く原因を見つけて3を目指す。
3が多いのであれば、得意教科や上げやすそうな教科から4を増やしていく。
こうした積み重ねが、 中3になったときの高校選びにつながります。
「2があるからダメ」でも「3だから安心」でもない
ここまで通知表について書いてきましたが、 私が一番伝えたいのはここです。
2がついたからダメ、ということではありません。
同時に、 3だから普通。これで大丈夫、と安心してしまうのも違います。
大切なのは、その数字を見て、
「今、自分は何ができていないのか」
「次に一つ上げるためには何を変えればいいのか」
を考えることです。
通知表は、もらって終わりではありません。
次の学期の勉強をどう変えるかを考える材料 にしてほしいと思います。
まとめ|通知表は「数字」より、その次を考えよう
現在の中学校の通知表では、 保護者の方が中学生だったころとは 「5・4・3・2・1」の割合がかなり変わっています。
ただし、評定の割合だけを見て、 「3だから下の方」 「5だから上位○%」 と順位に置き換えることはできません。
現在の評定は、学年順位そのものを示す数字ではないからです。
私が通知表を見るときに大切にしているのは、
「何がついたか」だけでなく、 「なぜその評定になったのか」を見ること。
そして、
2なら、まず3へ。
3なら、取れそうな教科から4へ。
一つずつで構いません。
通知表をもらったら、数字を見て一喜一憂して終わるのではなく、
「次は何を変えようか」
と考えるきっかけにしてみてください。

中学校の成績の付け方について詳しく知りたい方はこちら
→ 中学校の成績の付け方|絶対評価と相対評価の違い・オール3は真ん中?【2026年版】
通知表の「2」「3」を、そのままにしないために
「どこから勉強し直せばいいか分からない」
「3を4に上げたい」
「高校受験に向けて内申が心配」
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授業を受けるだけで終わらせず、できるようになるまで取り組むこと を大切にしています。
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