令和8年度入試 千葉県公立高校募集定員
寒暖差で体調を崩す人が本当に多いので、毎日暖かくして過ごしましょう。
11月9日(日曜日)で千葉県公立高校入試まであと100日となりました。
(当日に写真が撮れないため、9日として事前に撮ったのがこちら↓)

ちなみに中学3年生だけでなく中学生は全員テスト前で、各学校・各学年で少しずつテスト日程がずれながら10月末~11月末までテスト対策が続いているので、毎日この数字を入れ替えながら「日が過ぎるのは早いな…」と感じています。
来週からは「あと100日」の数字が2けたになり、カウントダウンが続いていきます。
公立高校入試まではあと約3ヶ月ありますが、その前に私立高校入試があるので受験生はいよいよ慌ただしい時期に突入したということですね。
受験はまだまだ先だと思っていた中学3年生の皆さん、入試はもう目前なのです!
令和8年度千葉県公立高校入試(現中学3年生が受検)の各学校募集定員が正式に発表されました。
(「令和8年度」という文字を見ると、令和になってからもうそんなに経つのか…と感じてしまいました)
まずは今年の千葉県の中学3年生の人数を確認しておきましょう。
『令和8年3月の千葉県における国公私立中学校卒業予定者は、約51,900人で、前年と比較して約420人の減となる見込み』です。
そして、すでに令和8年度千葉県公立高校入試の各学校募集定員が発表になっていますが、県立全日制高校が840人定員を減らし、定時制高校が80人定員を減らしたので、前年度より合計920人の定員減です。
つまり、「現高1の代に比べると中学校卒業予定者が420人ほど少なくなるので、それを考慮して公立高校の募集定員を920人減らしました」ということです。
(この数字については後ほど書きたいと思います)。
下のリンクから定員増減が確認できます。
>>令和8年度入試 千葉県公立高校/生徒募集定員
では、募集定員が「減」になった高校はどこか、チェックしていきましょう。
今回変更があった学校数が多い為、松戸市が属する第2学区と隣接する第1学区・第3学区について書きたいと思います。
松戸市近隣で定員変更となったのはこちら!
| 学区 | 学校名 | 学科名 | 募集定員 | 前年度からの 増減 |
昨年度倍率 | Sもぎ偏差値 (合格可能性60%) |
備考 |
| 1 | 千葉工業 | 電子機械 | 40名 | -40 | 0.86 | 42 | |
| 2 | 千城台 | 普通 | 280名 | -40 | 1.10 | 48 | |
| 2 | 八千代東 | 普通 | 200名 | -80 | 1.03 | 41 | ※統合予定① |
| 2 | 八千代西 | 普通 | 80名 | -80 | 0.41 | 35 | ※統合予定① |
| 2 | 船橋古和釜 | 普通 | 200名 | -40 | 1.07 | 35 | |
| 2 | 船橋法典 | 普通 | 200名 | -40 | 0.93 | 37 | |
| 2 | 船橋豊富 | 普通 | 80名 | -40 | 0.35 | 35 | ※統合予定② |
| 2 | 船橋北 | 普通 | 160名 | -40 | 0.83 | 36 | ※統合予定② |
| 2 | 行徳 | 普通 | 120名 | -40 | 0.65 | 35 | |
| 2 | 松戸向陽 | 普通 | 160名 | -40 | 1.14 | 37 | |
| 2 | 鎌ヶ谷西 | 普通 | 160名 | -40 | 0.83 | 35 | |
| 2 | 沼南 | 普通 | 80名 | -80 | 0.34 | 35 | ※統合予定③ |
| 2 | 沼南高柳 | 普通 | 160名 | -40 | 1.06 | 37 | ※統合予定③ |
| 3 | 野田中央 | 普通 | 280名 | -40 | 1.00 | 43 | |
| 3 | 関宿 | 普通 | 80名 | -40 | 0.24 | 35 |
今回の定員変更の特徴
①「ついに統合を発表」
→10月15日に正式に「県立高校改革推進プラン・第2次実施プログラム」が発表されました。
県立高校改革推進プラン・第2次実施プログラム(要約版)
上記の表で「※統合予定」となっている高校は次のようになります。
統合予定①
八千代東高校+八千代西高校
・校舎は八千代東高校を使用予定。
・不登校支援のための学びの多様化学校(コース制)を設置。また、単位制も導入
統合予定②
船橋豊富高校+船橋北高校
・校舎は船橋豊富高校を使用予定。
・総合学科設置。プログラミングやeスポーツなどの特色を出した学びを取り入れる。
統合予定③
沼南高校+沼南高柳高校
・校舎は沼南高柳高校を使用予定。
・定時制と通信制を併設。定時制は2部制(午前・午後)。
それぞれこれまでとは異なる特色ある学科・コースを設置して、新しい学校名を検討するとのことです。
↓詳しくはこちらに記載があります(ファイルサイズやや大きめです)
県立高校改革推進プラン・第2次実施プログラム(詳細版)
実施年度は全て令和10年度からとなっていますので、現中学1年生の代が新しい学校の1期生となります。
※令和8年度入試(現中学3年生が受験)・令和9年度入試(現中学2年生が受験)は現在の高校で普通科の募集となります。
令和10年度より新校舎へ統合予定ですが、詳しくは今後の募集要項を確認してください。
②定員減となっている学校は前年度に定員割れ(受験者数=合格者)だった学校が多い
昨年に引き続き、今回定員減となっている学校の多くは前年度に定員割れ(受験者数=合格者数)でした。
倍率が1.00倍以下の学校はほとんどの学校が全員合格となっています。
(注意:とは言っても、千葉県は定員割れをしている学校でも場合によっては不合格者が出ることがあるので、決して安心はできません)
もし仮に今年と同じ数の志願者があった場合、定員割れしなくなる(不合格者が出る)と予想されるのは以下の2校です(あくまで仮の話です)。
千葉工業(1学区:昨年度受験者数69名、今年度募集定員40名)
船橋法典(2学区:昨年度受験者数221名、今年度募集定員200名)
船橋北(2学区:昨年度受験者数164名、今年度募集定員160名)※統合予定
鎌ヶ谷西(3学区:昨年度受験者数162名、今年度募集160名)
一方で、定員割れをしていない学校も定員減となっています(上記の表で倍率が赤字の学校)。
千城台(1学区:昨年度受験者数351名、今年度募集定員280名)
八千代東(2学区:昨年度受験者数286名、今年度募集定員200名)※統合予定
船橋古和釜(2学区:昨年度受験者数255名、今年度募集定員200名)
松戸向陽(2学区:昨年度受験者数226名、今年度募集定員160名)
沼南高柳(3学区:昨年度受験者数207名、今年度募集定員160名)
野田中央(3学区:昨年度受験者数319名、今年度募集定員280名)
1学区の千城台高校はSもぎ合格可能性偏差値が48ですが、それ以外の2学区・3学区の学校のSもぎ合格可能性偏差値は35~43と同じような偏差値が合格基準の学校です。
倍率が高くなるのを避けて、今回募集定員に変更が無かった2学区・3学区の同等の偏差値の学校に志願者が流れる可能性があるかもしれません。
今回の変更点を受けての個人的な印象は・・・
「昨年よりさらに定員を削減してきた」
さきほど述べたように、今年度の中学3年生は前年度の中学卒業予定者数より約420人少ないわけですが、今回の変更でそれ以上の920人の募集定員を削減したということです。
ちなみに現高1の代は中学卒業予定者数が前年度より約870人少なかったので960人の定員削減で、昨年もそんなに減らすのか…と思いましたが、今回の募集定員削減数は昨年度を上回っていてさらに驚きです。
それだけ多くの募集定員削減を行ったのにもかかわらず、現高1の代は62校91学科で定員割れ(=募集定員を満たせなかった)を起こし、2338人の二次募集をしています。
私立高校授業料の実質無償化により近年は私立高校志向が強まっていることもあり、千葉県公立高校は倍率の高い人気校以外では定員割れが続いています。
「昨年度も募集人数を大きく削減したが、まだ定員割れが多すぎる」と今年度も千葉県教育委員会が考えたということでしょうか…
「偏差値が同じくらいの高校の定員削減が多い」
上の表の「Sもぎ合格可能性60%偏差値」を見ると、多くの学校で35~43の数字が多く並んでいます。
ちなみにSもぎ偏差値35~43とは、内申点が81(3年間の通知票がオール3)あたりかそれ以下(3年間の通知票に2がある)のケースが多いです。
このくらいの内申点だと私立高校の推薦基準(単願推薦・併願推薦)に届くか届かないかの微妙なラインのため、推薦が取れず私立高校を第1志望にするのが難しくなり、公立高校を第1志望にして(場合によっては併願校なしの公立受験1回で)志望校選びをしなければなりません。
オール3以下の受験生にとって、今回の募集定員削減はなかなか厳しいのではないか?と感じています。
「今回統合予定となっている6校を、今年の中学3年生はどう受け止めるのか」
今回統合が発表された6校は令和10年度より「新しい学校」としてスタートします。
ということは令和8年度受験生(現中3の代)が高校3年生になった時に新しい学校の3年生となりますが、新しい教育課程(例えば単位制・コース制など)に移行するわけではないようです(※発表された資料からそのように読み取りました)。
しかも6校のうち3校(八千代西・船橋北・沼南)の生徒は高校3年次に校舎を移動することになり、2校の生徒が同じ学年になります。
3年次のクラスは2校が混合になるのか等、これから細かいことが決まっていくのだと思いますが、統合が発表された6校の志願者数(特に3年次に校舎を移動する予定の3校の志願者数)はどうなるか注目しています。
この後、倍率を確認するのは3回
①毎年1月下旬に「公立高校の進路志望状況調査」の集計後→1月初旬時点での志望状況が分かります
②出願者書類受付の終了後
→出願締め切りの後に志願者倍率が発表されます
③志願または希望の変更後
→願書差し替えが2日間あり、その後に確定倍率が発表されます
↓こちらには前年度の全学校の入試結果・倍率が載っています↓
令和7年度 千葉県公立高等学校「一般入学者選抜」入試結果
最後に…
倍率のことを書いてきましたが、倍率はあくまで「緩やかな入試」になるのか「厳しい入試」になるのかの目安です。
どんな倍率でも志望校の「合格基準点(内申点+学力検査の得点+2日目検査の得点)」を上回れば合格できます。
倍率を気にしすぎるのは良くない(意味が無い)と思いますが、「何としてでも公立高校に入りたい(私立高校は避けたい)」「公立高校が第一志望だがダメなら私立高校でも構わない」など各家庭・生徒の考え方は様々なので、最終的に志望校を決める時の参考にはなるかと考え今回のブログを書きました。
中学2年生以下のお子様をお持ちの方へ
以前に塾長が書いたブログ【保護者必読】 時代は変わってきています。の通り、大学受験だけでなく高校受験も推薦入試を利用するケースが年々多くなっています。
私立高校の推薦入試は内申点(通知票の合計)が各学校の基準に満たしていれば推薦を取ることが可能で、一部の難関私立高校を除き推薦が取れれば合格にかなり近づくことが出来ます。
千葉県公立高校入試も中学校3年間の通知表(内申点)が合否の重要な評価基準となります。
つまり、公立・私立どちらも高校入試では中学1年生からの地道な努力の積み重ねが出来たかどうかが大きなポイントなのです。
「中学3年生になってから頑張ればよい」「部活を引退してから頑張ればよい」では希望の高校合格に間に合わないことが多いです。
受験生でない「今のうち」にどれだけ頑張らせるかにかかっていることをお知りおきください。
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